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宇宙語とはヤマト言葉であって、古代からの因縁のせいで、宇宙人は軍歌が弱点らしい?!

ひっそりと書いた小説を、ある小説大賞に公募すると、わりといい線まで行きました。

デビューとはいきませんでしたが、感想で「面白かった」と書かれていると、色々な人に読んでもらいたくなりました。

 見つけていただけると幸いです。よろしくお願いします。

「ミリソン」とは「ミリタリーソング」すなわち「軍歌」のことである。


西暦二〇三二年、日ノ本の国いや世界は、突然、宇宙空間に現れた太陽系第10番惑星ニビルに住む異星人から侵略攻撃を受け、滅亡の危機に瀕していた。


直径一キロはある巨大な円盤型空母が世界中の大都市の上空に留まり、その空母から発進した無人型Ⅹ翼型戦闘機やデルタ翼型爆撃機の性能は、地球上のどの兵器より優れ、地上から飛び立った地球側の戦闘機やミサイル群は、敵Ⅹ翼型戦闘機の先端から発射される光線にすべて撃ち落され、デルタ翼爆撃機の翼下に搭載された砲塔からミサイルのように打ち出される光弾は地中百数十メートルの貫通力を持ち、地上施設はもちろん、地下施設もことごとく破壊され、地形はいくつものクレーターで変わり果てていた。


そして、破壊された都市の中を逃げ惑う人たちは、どう猛な肉食獣の持つ牙と爪、そして蝙蝠の翼を持つドラゴンの集団に捕らえられ、咀嚼されその悲惨な一生を終えている。

海上に逃げた都民を載せた輸送船を追って爆撃機が到来し、周りを固める巡洋艦からの砲撃は見えないバリアに阻まれ、巡洋艦や輸送船は光弾によって真っ二つにされ、海の藻屑と消える。


惑星ニビルが地球の公転軌道に現れて3日目、巨大な竹を次元ゲートに使って地上に現われた6本腕を持つ身長5メートルの巨人は自分たちのことを神「アヌンナキ」と名乗った。その姿はまさに世界各地に残る神話伝説の巨人の姿であった。


国連はすぐに交渉団を編成して、アヌンナキと交渉をしようと試みたが……。


アヌンナキと集ったのはニューヨークのドームスタジアム。彼らの主張は神話級秘境、黄金郷エルドラドへの歓待の要求だった。ちなみに彼らアヌンナキが話す言葉は母音の使い方は独特だったが、言葉の意味と羅列が非常の日本語に似ていた。


当然、交渉団は「そんな国も場所もない。我々が諸君を歓待する」と交渉したのだが……。

そんな押し問答が続く間に、超巨大円盤型母船が世界中の重要都市の上空に現れたのだ。もちろんニューヨークの上空にも……。


アヌンナキはその姿をみて満足そうに頷くのだ。

「お前ら!我らに逆らうとはサル以下だ!! エルドラドとともに滅べ!! ほむらはぜ!!」


 そう叫ぶと同時に、掌から火の玉を撃ちだしたのだ。火の玉は爆発を起こし、交渉団は火だるまに……。それでも、何人ものSPが拳銃を抜いてアヌンナキに発砲したが……、アヌンナキの目前で、すべて弾は見えない壁に弾かれた。


「のわきはぜ!! かまいたち!!」


アヌンナキが腕を振ると爆風が吹き荒れ、室内の人も物も壁や扉に吹っ飛び、風の刃にからだを八つ裂きにされ、肉片が壁に張り付いた。


この一部始終はテレビを通して、全世界に中継されていた。この会場でただ一人生き残っているカメラマンに向かってアヌンナキは親指を下に向けて言ったのだ。


「あまのいましめ!!」


 その言葉を合図に、円盤型母船の下部からまぶしい光の柱が大地に向かって降り注ぎ、その下にあった大都市は直径一キロ以上にわたって地上の物は消滅した。


その後、アヌンナキの降伏を認めぬ侵略行為が始まり、各国の軍隊は防衛戦争を始めたが、すでにドラゴンの攻撃で兵器の半分を失い、その戦力の差に絶望し、抗う気持ちさえ失っていた。


そんな中、日ノ本の自衛隊基地から最後の抵抗「旭日菊花作戦」と銘打った最後の戦力、航空部隊が「昭和の軍歌」の大音響とともに飛び立ったのだ。


◇ ◇ ◇


ここは四〇〇〇年前のメソポタミア。

四大文明発祥の地、メソポタミアに最初に開花したシュメール文明から数えて四〇〇〇年後の紀元前二〇〇〇年頃の出来事。


のちの歴史学者が、現代以上の文明を築いていたと考えられるシュメール人が忽然と消えた謎を追い求め、誰一人、真実に近づけなかったシュメールの末期の物語である。


天空には、四〇〇〇年に一度の大パノラマが展開されている。


夜空の4分の1を覆うコマと呼ばれる巨大な尾を引きずりながら、彗星が地球に接近していた。一週間前に忽然と現れた彗星。冥王星の存在を知っていたシュメールの天文学を持ってもその彗星がどこから現れたのか分からなかった。彗星が引きずる尾は、イオン化した金属がガス化したプラズマティルと呼ばれるもので、その色は黄金色に輝いている。


 その夜空を見ながら、シュメール文明の最後の王朝ウル王国の王ルガルパンダは、妻ニンスンとその腕に抱かれる長子ギルガメッシュに、代々王族に語り継がれてきた神話を聞かせたのだ。


 この時代でも神話に分類される荒唐無稽な神々の物語は、真偽を図る必要さえ感じないふざけた内容だった。


 シュメール人が神と崇めるアヌンナキは、四千年に一度、地球の近くを通る公転軌道を持つニビルという太陽系の第10番惑星の住人だというのだ。彼らは5メートルを超える強靭な巨体と自然を操る力、そして宇宙の叡智を使い、ニビルが通過する周りの星々を支配下に置き、役に立たない惑星を徹底して破壊してきた宇宙の覇者なのだ。


そんな惑星ニビルの公転軌道は半人工的で、異世界にある宇宙から異次元ゲートを通って周期的にやってくるために、ニビルの大気は非常に不安定なのだ。


それで大気を安定させるためにニビルの周りにシールドを張っているのだが、そのシールドの創造に金が必要らしい。そこでその金が大量に埋蔵されている地球に目を付けた。



まず、読んでくれてありがとうございます。続きも読んでくれると嬉しいです。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 面白いです! [一言] 追ってまいりますので、執筆頑張って下さい!!! (ブクマ登録しておきました)
2023/06/20 20:45 退会済み
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