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魔法学園の異色眼(オッドアイ)  作者: 三日月ころね
7/11

Episode#5 もみじの手記(2)

 前略

 せんせいへ

 今日学園に着きました。今は寮の部屋でこの手記を書いています。

 せんせいが「厳しい人だ」と仰っていた学園長先生、とっても優しい方でした。(もしかしたらせんせいの代から変わっておられるのかも知れませんが……)

 ああ、それと。今日だけで2人も話しかけてくれました。

 一応苗字は伏せますが、ナルセちゃんと華夜ちゃんです。とてもいい子たちなんだって、少し話しただけで分かりました。


 5時間目の始めに、少しだけ錬金術のテストがありました。手のひらに乗るくらいの丸石を薔薇の形に変えるというもので、正確に薔薇の形にはならなかったのですが、あと少しのところまで行きました。先生やクラスメイトは驚いていましたが、きっとせんせいなら完璧な薔薇の形になったんだろうと思うと…少し悔しいです。

 ただ、華夜ちゃんは薔薇の形にかすりもしなかったみたいで、すごく褒められました。嬉しかったです。

 その後で体育の実技を見学させていただきました。実技の先生は蒼汰先生といって、気さくで話しやすい先生でした。魔法薬学のルナ先生のことが好きみたいで、ずっと校舎の方を見ていらっしゃいました。…話が逸れましたね。それで、その授業の最中、華夜ちゃんもナルセちゃんもすごく活躍していたんです。

 私にはあんな素早い動きは出来ないから…羨ましいです。


 蒼汰先生が明日は箒に乗ってみんなで何処かへ行こう、と言っていました。私も誘われたので、お菓子を作って行こうと思います。話によるとドラゴンか何かがいるみたいで、楽しみです。今日は眠れるかしら。華夜ちゃんは箒に乗るのが苦手みたいだから、正直少し心配しています。…なんて言う私も魔力が足りなくて箒には乗れませんけど…


 寮に戻ってみると、机の上に羊皮紙が1ダースとピカピカのペン先をした羽根ペン、それから綺麗な黒いインクが用意されていました。多分学園長先生かクラスメイトからの贈り物、と言うことなんだと思います。横に私宛てのカードも添えられていましたから。ありがたく使わせてもらおうと思っています。


 長々と書きましたが、今日はこのくらいで。明日は朝が早いので。

 おやすみなさい。


 朝宮もみじ


 ーーーー

 静かな部屋にパチン、とランプの灯りを落とす音が響く。

「…おやすみなさい、せんせい」

 少女はそう呟くと、もぞもぞとベッドに入り、眠りについた。

 明日は、課外授業。

蒼汰先生は次回登場、ということで。

ここら辺からファンタジー要素強まるかな

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