表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔法学園の異色眼(オッドアイ)  作者: 三日月ころね
4/11

Episode#2 教師と初めての友達

先週はお休みしてしまい申し訳ありません。ここからは隔週ペースになりそうです(汗)

「まずは校舎を案内しますね」

 自己紹介の直後、学園長に呼ばれた担任と思しき教師は開口一番にそう言うともみじの先を歩き始めた。

「え…ま、待って……」

 追いつけず小走りになるもみじに気付いたのか、目の前を歩く教師は少し歩を緩める。

「時間がもったいないので歩きながら自己紹介をしますね。私はルナ・マリア。この学園で魔法及び魔法薬学を教えています。どうぞよろしく」

「あ、は、はい……よろしくおねがいします……」

「ふふ、そんなにかしこまらなくてもいいですよ」

 緊張で硬くなるもみじを横目で見て、ルナと名乗った教師はふわりと笑みを浮かべる。

「はい……ありがとう、ございます…」

「ではまず、食堂へご案内しますね」


 ーーーー

「うゎぁ……広い……」

 数分後、もみじはルナに案内されてたどり着いた食堂の広さに驚き目を丸くしていた。

「貴方の先生のおうちもこのくらいの大きさだと聞いていましたが……」

 もみじの言葉に首を傾げるルナに、もみじは上を見過ぎて痛くなってしまった首をさすりながら答える。

「えっと……おうちは、そうです……一部屋はこんなに広くありません…」

「そうなのですね、それは失礼しました」

 その答えにルナは二回頷き、笑みを浮かべる。

「もうすぐ昼食の時間なので、ここで待ちましょうか」


 ーーーー

「でさー、その後あいつ驚いちゃって」

「えー、やだー」

 しばらく食堂にいたもみじの元に、ガヤガヤとした喧騒が聞こえて来る。

「来ましたね」

 ルナはスッと教師の顔になり、食堂の入り口の方へ歩いて行くとその大きな扉を開け放つ。

「はいはいみなさーん、押さないで歩いて行ってくださいねー」

 それと同時に様々な容姿の生徒が沢山見え、もみじは目を見開く。

「ここには初等部から高等部まで、1500を超える生徒がいるのですよ。ちなみに貴方が所属することになる高等部一年の生徒は200人弱になります。」

 呆気に取られているもみじの元に戻ってきたルナがそう説明した。

「す、すごい……」

 もみじはそう呟くと、脱力したように近くの椅子に座る。

「あれ、朝の転入生ちゃんだ」

 しばらくして、座って水筒の水を飲んでいたもみじの元に1人の女生徒が近寄ってきた。

「え、えっと……確か、夜桜…さんでしたよね」

「華でいいわよ」

 同じクラスの夜桜華夜だった。華夜はもみじの隣に座ると、ふたたび口を開く。

「改めて、私は夜桜華夜。よろしくね、もみじちゃん」

 今まで友達もいなかったもみじに、初めて友達ができた瞬間であった。

ルナ及び華夜の情報、種族情報をEpisode#0-1 舞台・人物設定に追加しました

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ