夜の太陽
暗い部屋で秒針の音だけが
今この瞬間
僕がこの世界にいると確かに教えてくれた
刻は既に午前0時過ぎ
窓の外に映るのは酔いが回ったサラリーマン
街の街灯 まだ人が起きている光が3つ
僕は暗い部屋でただ1人胎児のように
うずくまり太陽が出るのを恨めしく待っていた。
目を瞑っても見えるのは黒一色
稀にキラキラとした光が見えるだけだった
明日になるなと唱え目を瞑り身体を休めるこの姿は、ひどく滑稽に映っているのかもしれない
内に眠るくらい感情をぽつりぽつりと流す
手足の感覚がじぃんと無くなっていく
思考回路が回らない
呼吸が浅くなってきた
意識が途絶えるその瞬間
僕は太陽のように眩いナニカを見た気がした
残念無念僕は未だ
ここにいる