表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/118

8小節目

お約束通りの食事にがっくりして、肝心な用事を忘れるとこだった。


「ヘタレ坊主、ちょっと俺に付き合え」


しぶしぶハルフォードは風の長の後をついて行った。

騎士団の食堂の裏口から騎士寮の方へ抜ける裏道の外れに

小さな東屋があった。



「このへんは変わらねえなあ」


感慨深げにあたりを眺め回す長を見て、 不思議そうにハルフォードは尋ねた。


「長殿はここにいたことがあるのですか?」


意外そうな顔をして尋ねるハルフォードに向かって、ぽつりぽつりと語り始めた。


「俺とお前の親父とあいつは、ここで剣の基礎を叩き込まれた。

 そりゃあ厳しくてな〜毎日毎日ボロボロになるまで鍛えられたもんさ。

 憂さ晴らしに食堂から酒をこっそり持ち出しては、この東屋でよく酒盛をやった。

 いつもばれては、こっぴどくしかられたけどな」


「父う…国王様と知り合いだったのですか?」


「あーまだあの頃は、お互いガキだったけどな」


そうして懐かしそうに目を閉じ、ポツリとつぶやいた。


「ルルカの本当の父親も一緒だった」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ