71小節目
スタスタスタスタスタスタ。
キルキルキルグルグルグルキルキルキル〜。
トボトボトボトボトボトボトボトボ。
乙女が腹の虫を鳴かせながら歩いていく。
その後ろをトボトボと項垂れて意気消沈した若者がついていく。
ーハリーってば、一世一代のあたいの大告白をきいていなかったのかな?
今さら聞けるはずもなく、なぜ落ち込んでいるのかが理解出来ない。
ーファースト✕✕は、ちっちゃいころだったし
今さら〜って、感じなんだけんど…
ルルカが薬を飲ませた事実を知らない本人には、
勇気120%で望んだチャレンジだったから
目覚めるなんて、想定外も想定外。
ラストチャンスだと勘違いしたからこそのトライであったのに、
こうもガラスのハートを粉々にされてしまっては
純情一途堅物ヘタレにとって
立ち直るほどの気力も体力ものこされていなかった。
と、そこへ
「ルルカアアア〜、ルルカアア〜ルルカア〜‼」
叫びながら脱兎のごとくこちらに向かってくる影一つ。
ヒョイッ。
思わずよけた。
ガシ!
「るじだったんだね!いとちのむふめ!こんなにはへて!!」
涙で何言ってるのか意味不明な上、グリグリゴリゴリ顎であたまを撫で回す。
冷たく見つめる乙女の横で、純情ボーズは魂を飛ばしかけていたのだった…




