69小節目
ーっふ、ふふふふふ
突然笑いだした青年に、ルルカが怪訝な顔で尋ねた。
ー何笑ってんのさ?
笑いを止めたものの、まだ苦笑しながら答えた。
ー申し訳ありません、しかし、
先程の告白が、余りにもあなたらしかったので…
ーえ?どゆこと?
きょとんとしているルルカに、青年は解説した。
ーご自身の本音を自覚されたのですから
覚醒せれたのは間違いないのでしょうが、
男としては、もうちょっと、
別の告白の仕方が良かったと思うのです。
ぷーっとほおを膨らませ、ルルカが叫ぶ。
ーだああああ!!
どうせあたいの物言いは品がないよ!
だけんど、しようがないだろ?
あのおばばのもとで育てられたんだかんね!
じゃあ聞くけど、あんたならなんていうのさ?
青年がそっとささやく。
ー✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕
それを聞いて、顔を真っ赤にして下を向いたまま、しばらく固まっていたが、
すっと顔を上げたとき、いつになく真剣な表情をしていた。
ー覚醒の条件は、ただ一つ。
世界を敵に回しても、護りたいと思う存在を作ること。
あたいにとって、それはハリーの笑顔さ!!
月刀は人を傷つけないとわかっていたけど、
愛する人を貫くのにどんだけ勇気を振り絞ったと思ってんの!
ああ、もお!絶対ぜーったい、許さないかんね!
あんたの魂ごと、この大地を浄化しちゃる!!
しばらく覚醒まで眠りにつくけど、
目覚めたら、手作りスイーツ腹いっぱい食わせるだわさ!
ものいいが支離滅裂だったけれど、彼女の優しさは心に深く染み入った。
そして、深々と頭を下げて告げた。
ー舞姫どののおうせのままに
月刀を逆手に持ち、唱える。
「聖なる銀鈴の力よ、今、全てを浄化せん‼」
そうして、思いっきり大地に突き立てたー




