61小節目
ここは、主神殿内の談話室。
ルルカやハルフォード達と別れた3人が戻ってきた時には、
月の精霊ばかりか、その眷属や精霊王の姿まで消えていた。
談話室に落ち着いてから、ミスカがお茶をいれたものの、
誰も手付かずのまますっかり冷めてしまった。
重い口を開いたのは、ミスカだった。
「ルルカさんたち、大丈夫でしょうか…
それこそ、リーリアローズ様にお祈りするしかないのでしょうか?」
ナギがそれを聞いて、疑問に思った事を口にした。
「精霊伝説によれば、月の精霊は双子だったのですよね?
もう一人は確か、私達の世界を安寧に導くための礎となつたとかー」
「ルルーカレツィア。たしか、そういうお名前だったと思います」
マルーカが答えると、ミスカがはっと気が付いた。
「リーリアローズ様とルルーカレツィア様。
リリアとルルカさん。
これって、ただの偶然なのですか?」
マルーカが苦しそうな表情になり、
驚くべき真実を語りだす。
「精霊伝説には描かれていない予言はご存知かしら?」
「「いいえ」」
二人が同時に答えた。
マルーカは、静かに打ち明けだした。
「リリアさんとルルカさんは、礎となられたルルーカレツィア様の
予言にでてくる双子の姉妹なのです…」




