インテルメッツォ3
「バイバーイ!リアおねいたん!」
「ごきげんよう、シアちゃん!」
振り返り振り返り手を振りながら帰っていく母娘の姿を見送り、
ふーっとため息をついて空を見上げる。
夕焼けに染まり始めた空は、どこまでもどこまでも続いている。
鳥たちが、群れをなしてねぐらを目指し飛んでいく。
ー私に羽があれば、飛んで駆けつけるのに…
ワフ~ン
「大丈夫!さあ、お片づけ、お片づけ!」
おばばさまが置いていったしろわんこ2号は、幼いため、まだひとの言葉を話せない。
それでも、ひとりぼっちの寂しさを埋めるのに充分だ。
「ルルカさんのふりをやめて、自分に戻りたいんです‼」
おばば様にそうつげると、あっさり一言。
「ばれてるよ、とっくに」
周りはみんな気がついていたなんて…
「だって、ルルカとは大違いさ!」
「あの子はそんなお上品じゃないし!」
「むりしなくったって、あんたはそのままですてきだよ!」
むしろ、励まされてしまった。
そうして、おばば様が突然用事で遠出することになり、るすを守るあいだ
簡単な治療を引き受けている。
常連客のシアちやんは、お転婆が過ぎて、擦り傷が絶えない。
何でも、舞の稽古をしているらしく、
月神殿の巫女を目指しているとのこと。
ちょっぴり嬉しく思う今日この頃のリリアなのであった。




