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44小節目
いる。
ただ、感じた。
導かれるように、そこへ走る。
それはまるで本能が教えるかのように。
走る、走る、走る。
そうして、立ち止まる。
その先には、黒い闇をまとう男性の姿。
いな、
男性の姿をとる闇。
宿り主!
直感でわかった。
これが、安寧を壊す許されざるもの。
そのやみは、こちらを見てじっと動かない。
何かいいたいの?
思わず問いかけた。
何も答えない。
何がそんなに悲しいの?
そのやみは、悲しみでいつぱいだった。
なぜか、そう感じた。
もう一度、問う。
なにが悲しいの?
答えることなく、それは突然ー




