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39小節目
シュッ、タタン。
シュッシュッ、タンタタン。
暇だから、という理由で、ルルカが舞っている。
舞い始めると夢中になって、周りのことなど眼中に入らなくなる。
ー月神祭の時の舞と違って、なんか優しい…
俺はこっちの舞い方のほうが好きかも!
「単に舞いそのものを楽しんでおる舞じゃな!」
いつの間にか精霊王も現れて、ルルカの舞に二人で魅入っていた。
「同士よ、今夜から見回りに出かけるのじゃろう?」
「そうですが、何か?」
ハルフォードが尋ねると、精霊王はハルフォードをじっと見つめて
一人ウムウムとうなずいて言った。
「そなた、銀鈴の祝福を受けたのじゃな!
じゃが、それだけでは心元なかろう!!
そなたの剣をちとかしたもーれ!」
ハルフォードがさやをつけたまま手渡すと、精霊王は何やらゴニョゴニョつぶやいた。
すると、黄金色の光がハルフォードの剣を取り巻き吸い込まれて消えた。
「何したんですか!」
「なーに、守護の祝福を上書きしただけじゃ!
そちは大切な同士だからのお〜」
「?????」
剣を返され、精霊王はまたルルカの舞をじっと見つめるだけで、それ以上は何も語ろうとしなかった、




