38小節目
目覚めたルルカが食事を取って落ち着いたところで、今後の対策を話し合った。
「いちおーあたいは巫女だから、神殿におこもりっちゅうことで
誰にも会わなくていいんだね!んじゃ
これから食べ歩きにでかけてくんね❤」
ルルカが喜々として出かけようとしたところを
マルーカがストップをかける。
「お待ちなさい!!
あなたの顔は王都の人びとに知られているのですよ!
すぐにばれてしまいます」
それを聞いて、ルルカが驚いた顔をする。
「っへ?なんで?
あたい王都ではまだ舞を披露したことないけど?」
そこでミスカがすっと一枚の紙を差し出した。
「街に買い出しにでかけた折に、手にしたものです。
何でも、夢魔退散のお守りとして飛ぶように売れているそうです」
「なになに?」
のぞきこんだルルカが一言。
「な〜んだ、リアたんの似顔絵じゃん!
よく似てんだね〜」
感心して絵に見入るルルカの頭を呆れたハルフォードがおもわずこづいた。
「あいた‼何すんのさハリー!
背が縮んじまうじゃないか‼」
「お前、ふざけるのもいい加減にしろよ!
リリア=自分、だってこと、忘れてんじやねえのかよ…」
一瞬考え込んで、はっと気が付いた。
「そうだった!あたい、リアたんの成れの果て、だったんだね!」
「「「「「「ちがーう!!!!!!!」」」」」」
その場にいる全員がつっこむ。
「?????????」
それでも理解できないルルカなのであった。
とりあえず、明日の夜から街の見廻りをすることになり、
昼間ミスカかナギが王都の名物を交代で買い出しに行くことで落ち着いた。
夜遅く部屋に戻り、机の引き出しから例の似顔絵を取り出す。
それも、束で。
それに向かって、いつもの言葉を心の中で繰り返す。
ーお休み、大好きだよ❤良き夢を!
そうして、束から一枚取り出し、枕の下に入れて休む。
夢の中では、いつも笑顔で自分だけを見つめていてくれるから…
けっこう心は乙女なハルフォードなのであった。




