33小節目
「ところで、おーちゃん。
せっかく起きたんだから、夢魔をはびこらせないように
何かやってよ!」
ルルカが精霊王に頼み込むと、少しもったいぶって答えた。
「うむ、そうじやなあ〜
これから毎日詩ってくれたら、考えても良いぞ!」
そこでマルーカが一言。
「グダグダいわずにすぐやりなさい!!」
「はい!」
返事一つ残すとドロンときえ、またビュッと現れた。
その手に竪琴を抱えて。
「舞乙女よ、私の音の葉に合わせて月刀の舞を舞うのじゃ!」
「ガッテン承知!んじゃ、もう少し広いとこに行くべ!」
そうして一行は、主神殿の中庭に移動した。
ビーン。
1弦を震わす。
シュッ、タタン。
舞と剣が空を切る。
音の葉と舞が奏でるハーモニー。
見ているものの、魂を揺さぶる。
初めてなのに、初めてではない。
まるで、いつも舞奏でるようなシンクロニシティ。
王宮の一室で、青い顔をした彼に心配した同僚が声をかける。
「お疲れがたまっているのではありませんか?
少しお休みになられては?」
彼が答えた。
「では少し、仮眠をとらせていただきますね。」
「若君がお戻りになられたら、起こして差し上げます。」
「では、お言葉に甘えて…」
舞は夢魔を浄化する。
それは、宿り主にもー




