31小節目
「おや、我が同士!
ご機嫌いかがかな?」
精霊王の挨拶に、驚いた顔を一瞬で消し、冷静な顔で世継ぎの君が尋ねた。
「ハール、こちらは?」
「オーちゃんだよ、グラさん」
ルルカが間髪入れずに答えた。
「オーちゃん?」
「っそ、オーさまだから、オーちゃん」
「おーさま?????」
ますますわけが分からずに混乱気味のグラディアスに、
業を煮やしたマルーカが解説を入れる。
「精霊王様なんですよ、これでも」
「これでも‼これでも、とな⁉」
抗議する精霊王にギロっと一睨みし、マルーカが一言。
「なにか文句がございまして?」
「いいえ、何にもございません。」
即座に謝る同士に対して、ハルフォードはひややかなしせんを送る。
ー朝から地雷ふんでどうするっつーの!
本当に、王様なのか?
やりとりをずっと見守っていたミスカが見かねて発言をした。
「あの、皆様、ここで立ち話もなんですから
お茶にしませんか?
美味しいハーブティーを用意いたしますよ」
「あっ、いいねいいね〜❤
ミスカねいさんのハーブティーは天下サイコーだかんね!」
マルーカの指摘がすぐ入る。
「ルルカさん、ことばがなっていません。」
「ごめ〜ん!あっ、マールおばさん特製クッキーまだあるよね?
あれ、すっごくすっごーく美味しかったんだよね‼
一緒にだしてもいい?」
「フフッ、しかたありませんね。
皆様、積もる話はお茶をいただきながらにいたしましょう!
ミスカ、じゆんびのお手伝いを。
ナギは警護をお願いいたしますね」
テキパキと場を仕切るマルーカをみながら、グラディアスは思った。
ーすごいな、場の雰囲気を一瞬で変えるとは!
鉄壁のマルーカを一瞬で打ち砕くとは…
これは策略か?それとも天然か?
スキップしながら前をいくルルカの背中をじっと見つめるグラディアスに
全く気づかないハルフォードなのであつた。




