26小節目
「王様、宿り主がどこにいるのか分かんないの?」
食事を終え、みなが食後の飲み物タイムでくつろいでいる時、
ルルカは疑問をぶつけてみた。
ミスカのいれてくれたハーブティーをすすりながら、精霊王は答えた。
「分からぬな。王といえどそれは精霊界のことのみであって、
ヒトの世界の理にわれらが介入することは許されぬ」
「なんで?」
少し遠い、少し懐かしげな、少し切ない目をして答える。
「古に交わした約束事があるからな…」
「古の?王様って、一体いくつなの?
そうとうおじじだよね」
「こほん、ルルカさん、言葉が過ぎますよ!」
「あっ、めんごお〜」
マルーカに諌められ、ルルカは素直に謝った。
それを見ていたハルフォードは心の中で密かに思った。
ーマルーカのさっきの発言の方がよっぽど問題じゃね?
にっこり笑ってハルフォードの方を向くと、
マルーカは一言告げた。
「後片付けはハールがしてくださるそうですよ。
わたくしたちは、もうお休みいたしましょう!」
「······はい」
ハルフォードは素直に返事をした。
背中を精霊王がポムっとたたき、あわれみの眼差しをむける。
「あら、王様もお手伝い下さるのですね!」
につこり!
その夜、対マルーカ協働戦線が結成されたのは、言うまでもない。




