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22小節目
「え!無理っしょ!」
はあ〜とため息をつき、精霊王は解説を始めた。
「よいか、月の精霊の力は、月刀に宿る。
そなた、月刀があつかえるであろ?
月刀は、夢魔のみを切り裂くが、ヒトは傷つけぬ。
ただし、宿り主は別じゃ」
ルルカがおそるおそる尋ねる。
「切ったらどうなるの?」
精霊王の答えは一言。
「消え去る」
「やだ!」
「定めじや」
「やだ!やだ!」
「そなたしかできぬのじゃ」
「やだ!やだ!やだ!」
「夢魔と同化した時点で、もう、ヒトではあらぬ。
どうせ長い時を過ごせぬゆえ、自業自得」
「絶対にやだ‼それに月刀はここには」
そこに、聞き慣れた声が割ってはいった。
「それは、ここにある」




