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21小節目
「宿り主とはなんですか?」
話しをきいていたナギが思わず尋ねた。
精霊王は真剣な顔で話し始めた。
「夢魔は、ひとびとの負の感情の寄せ集め。
実体など持たぬゆえ、人に寄生して悪さをする。
しかし、強大なものは魂と同化することができる。
滅多に現れるものではないがの…」
「もしかして、それが現れたのですか?」
ナギの問にいに、精霊王はうなずいた。
「夢の中で契約を交わすゆえ、本人が覚醒すればそのことさえ
覚えてはおらぬ。
我らは、同化したヒトのことを宿り主と呼んでおる」
「どうすれば、そいつを見つけられんの?」
ルルカが尋ねると、精霊王は真っ直ぐに見つめ一言。
「そなたじゃ、ルルカ」




