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13小節目
気がつくと、広い空間の中央にたたずんでいた。
ーここ、どこ?
キョロキョロ見回すと、目線の先に彫像もどきが見えた。
スタスタ歩いて近づいて見ると、それは生きていた。
ただ椅子に深く腰掛けてじっと寝入っている。
「もしもーし、にいさんにいさんよお〜」
呼びかけても起きない。
ギユム。
鼻をつまんでみた。
まだ、起きない。
ユサユサユサユサユサンサ、ドッシン!ゴチン☆
身体を揺すぶっているうちに、椅子から転げ落ちた…
頭を打ったところがたんこぶになる。
ーヤバイよヤバイよ!!
でも、それでも、起きない。
仕方ないから、奥の手を使う。
おばばに習った必殺技だ。
たんこぶに手をかざし、唱える。
「聖なる銀鈴の主よ、我が手に癒しの力を与えよ」
かざした手から光が溢れ、コブに吸い込まれて消えた。
ーふう〜これで痛みは取れたはず!
引っ込めようとした手首を急に握りしめられた。
そして、
青年が目を開けじっとコチラを見つめ微笑む。
「ようやく戻ったな、我が舞乙女よ」




