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12小節目
「あの、ルルカさん」
マルーカが思い切って声をあげた。
「その、」
グルガルグルキルキルキル〜
ルルカのお腹が盛大な音を立てて空腹を訴えた。
「「「何か作ってきますね!!!」」」
ビュンッと三人が台所へ消えた。
ルルカトリセツその1
ー腹がなったらすぐエサを与えよ。
でないと、すぐ寝込む。
舞の奉納後、ぶっ倒れて昏睡状態に陷った前科があるため
慌てて食事の仕度をしに行った三人であった。
ポツンと残されたルルカは、待つ間もう少し神殿を探検することにした。
ブラブラしているうちに、ドーム型の屋根を有した広い部屋に出た。
日の光が燦然と輝き、高く明るい窓が印象的な部屋だ。
中央には、泰然と構える青年像のレリーフがあった。
ーおやすみさい おやすみなさい
月の涙の実の生る大樹
暗き魔の物祓いたもう
白銀の刃で舞い咲く乙女
我らに祝福もたらさん
なぜか、おばばがよく口ずさんでいた詩が零れた。
すると、青年像からひかりが溢れ…
光の残像が消えた時、ルルカの姿は忽然と消えていた。
ルルカトリセツその2
ーひとりにするべからず。
すぐにトンズラする。




