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101小節目
「それで、これからどうするのじゃ?」
精霊王が尋ねると、ルルーカレツィアは表情を引き締めて答えた。
「リリアさんのことが気になりますので、
一刻も早く祖国に向かうつもりですわ!」
「それがいいじゃろう…"精霊の道"を使えば、
すぐ行けるからのう」
精霊王の言葉にハルフォードが不思議そうに尋ねた。
「"精霊の道"?
それはどんな道なのですか?」
「うむ、精霊が使う各世界を繋ぐ次元を超えた道のことじゃ。
お主も以前利用しておろう?」
「利用?俺が?」
ハルフォードが以外そうに告げると、ルルーカレツィアが答えた。
「月光樹の実を取りに行ったことがあるでしょう?
その時つかったのがそうよ」
「あれが!
なんで精霊でもない俺が使えたんだ?」
驚いて尋ねると、ルルーカレツィアは呆れた風に答えた。
「精霊の祝福を受けてるからに決まってるでしょう?」
「?????」
「それは私でも受けられるのでしょうか?」
突然使者が質問をはさむ。
「祖国の実情を考えると、私も一刻も早く帰国したいのです!
どうか、私にもその祝福をお与えください‼」
すると、精霊たちは顔を見合わせて黙り込んでしまった。
その場を奇妙な沈黙が支配する。
それを破ったのは、もう一人の声であった。
「私が祝福を与えましょう」




