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91小節目
ちゃぷん。
「はあ〜っ…」
思わず、大きなため息が出た。
「ばれてしまつたわね、坊やに…」
ルルーカレツィアからすれば、ハルフォードなど鼻垂れ小僧くらいの
年齢だが、なまじ顔が最愛のひとと同じだけに、傷つけたくなかったのだ。
ルルカと記憶を共有するうち、一途なところも、想いの深さも、同じだと
わかったから。
「入れ替わったのは、何らかの原因があるはずだから、
とりあえず、祖国に向かいましょう!」
そう決意すると、行動は早かった。
いつけんおっとりしているように見えて
行動派だつたから。
着替えを済ませ部屋から出ると、入り口に今一番会いたくないひとが
腕を組み、壁にもたれて待っていた。
すっと顔を向け、言葉を紡ぎ出す。
「どういうことか、説明してもらいましょうか、ルル!」
「姉さま…」
そこにいたのは、最愛の姉、リーリアローズその人だった。




