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90小節目
ツカツカと歩み寄り、精霊のきゃしゃな肩をがしっとつかむと
両手で揺さぶりながら悲痛な声で叫ぶ。
「ルルカを返せ!
俺の、俺の大事なルルカを!」
ばしゃーん‼
後ろから突然水をぶっかけられた。
冷たさで、動きが止まる。
「いい加減にしなさい、このヘタレボーズ!
この世界の礎たる精霊様に何という罰当たりなことを!
恥をしれ、恥を!
このくそがきァ〜!!」
最後の方はおばばなみの暴言を吐くマルーカに、
ぱっと両手を離し、おまけにバンザイをするハルフォード。
しかし、心の中でしっかり突っ込みを入れた。
ー俺もルルーカレツィア様もずぶ濡れなんだけど…
こっちの方がもっとひどくね?
くぅあらあーん!
ハルフォードの頭に手桶が命中する。
ズコン。
ハルフォードがずっこけた。
ムギュ。
マルーカがその上にひざまずく。
「ルルーカレツィア様、大変失礼をいたし、お詫びの仕様もございません。
湯浴みの準備をいたしておりますので、こちらへどうぞ。
ライガード殿、そのおバカ野郎を放り出しちまいな!」
そして、最強女子は、精霊を連れて去っていったのだった。




