22幕:人形使いは神託を受ける 中
背中に伝わる感触は何とも言い難い感じだった。
だけど共通していることがある。
これが女神様のお尻なんだと、、、いや足、、、肢体か。
せめて一目だけでも、、、いやダメだ。
なんて恐れ多いことを考えるんだ僕は。
まずは最初にすべき大切なことがある。
目の前に存在するであろう女神さまに僕は跪きながら僕は頭を垂れた。
そして神聖な場での不躾な非礼を詫びたんだ。
そんな僕に女神様は信じがたい言葉をくださった。
【いえいえ私も楽しかったのですよ。あれは何て言うのかしら、、、空気椅子?次は私も挑戦してみようかしら。でも私だと皆様に座っていただいても潰れちゃうのです】
「そんな、、、女神様が椅子になど僕らは触れることすら恐れ多い」
【シュガール、あなたはもう少し砕けて良いのですよ。私が女神だとしても私は自身を偉いとは想いません。ここにいるケモミたちにもいつも伝えるのですが、、、もっと、、えっとティブラをお手本にしますと、、、ちょーもっとフレンドリィにっていうかぁ私たちマジマブダチみたいなぁっていうかぁ】
「ここにきてまさかのギャル語上級者!?」(シュガール)
「ん。まさかのギャル語検定1級」(ぱと)
「女神様も冗談を仰られる御方だったなんて」(グリンティア)
「「「女神様ちょーマジかわなんですけど」」」(先輩方)
【マジ照れるっていうかぁ、、、ちょ、ちょりーっす♬】(女神さま)
「「「ちょりーっす!!!」」」
「先輩方のコミュ力半端ないんですけど!!それと女神様は陽キャだった!?」(シュガール)
「ぬぉぉっおおおぉぉおおっ、、、女神様がロリ神様が見えますぞっ!?萌えますぞ!?萌えすぎますぞ~っ!?ぬぉぉぉおっ!!!」(自宅警備院)
「君はいきなり燃えすぎだよね!?だ、か、ら、、、こんな時くらい自宅に引きこもってろよ!!」
「てめぇ今こそ脱ニートするときだろーがっ!!ロリ神様が呼んでんだぞっ!!」(自宅警備院)
「そうですわよ。ロリ神様は私たちをお呼びですのよ、、、はぁはぁなんて可愛らしいお姿。その御姿を舐め回したいですわ」(カッペナ)
「不敬すぎる、、、」(グリンティア)
【まぁロリ神だなんて、、、私ちょーっ嬉しいっいうかぁデレデレ5秒前?】
「・・・・」
終わらない堂々巡りに僕は膝を付き顔を見上げた。
たぶんそこに彼女の女神様の御姿があるだろうことを想像して。
【少しだけ冗談が過ぎましたね。さてシュガールあなたをここに呼んだのには訳があります。まずあなたが捉えた化物、あれを私たちは《災厄》や《厄災》と呼んでいますが最低限の知識はおありなのかしら?】
「はい、過去の亡霊だとか。《魔喰》の一部だとか、、、」
【《魔喰》そうですね。これは世界の行く末にも関わる大変に重要なことなのです。そしてあなたの未来をお話ししますが覚悟はできていますか?】
「世界の行く末?僕の未来?いったいどういうことで、、、えっ?」
そして僕は気づいたんだ。
今現在全てが静止していることに。
そうさ。
つまり僕以外の人たち全てがまるで人形になったかのように微動だにしていない。
【心配いりません。あなた以外も同じように同じ体験をしているのです】
パトもグリンティアもこれからの未来を聞いているということだろうか。
僕が疑問に思っていると頭に、そして心に声が響いた。
【そうなのですよ】
考えていることがバレている!?
僕が不躾なことや変なことを考えてたのも素通しだった?
【構いません。人は誰しもが考えつくことであり考えることです。それは女神と呼ばれる私も同じなのです】
でも僕は何てことを考えていたんだ。女神様のお尻で踏まれたい椅子になりたいだなんて、、、
ど、土下座で許していただけないでしょうか。
いえ、、、その御足できれば踏みつけていただけるとなお、、、しまった!?僕はなんてことを考えているんだ!?
【シュガール、、、あなたは中々に業が深いのですね。仕方ありません、この私自ら後ほどご褒美を与えましょう、、、と話が逸れましたね、本題ですけれども】
なんてもったいないお言葉。
でも、は、恥ずかしい。なんて恥ずかしいんだ。
心をさらけ出すなんて。
でも本題って、、、
【あなたは遠くない未来に大切な者を失います】
え!?
僕は耳を疑った。
いや頭に響いてきた女神様の言葉をだ。
覚悟が決まっていない今の自分にははるかに重く、そして一瞬では理解し難い言葉が僕を待っていたんだ。
とある女神さま(๑• ̀д•́ )✧ドヤッ:ギャル語検定合格♪




