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dark blue  作者: 乱 江梨
最終章
30/33

事件の鍵は過去の中

 気づけば30話ですね。今後ともよろしくお願いいたします。

「早速だが、日本人にお前の魔道具を売ったことはあるか?」


 現在紺星たちがいるのはルセカン警察の取調室。先刻逮捕したソブに事情を聞くために、早速事情聴取を開始することにしたのだ。


 ソブにとってはこれから尋問される場所ではあったが、同時に自分の元職場でもあった為、ソブは狭い取調室を懐かしむように見ていた。だがすぐに興味を失くしたのか紺星と視線を合わせた。


「あぁ。四年前だったかな……日本人の女に売ったことはあるぜ」

「四年前……やはりそうか」


 四年前は凛人が殺された時期と一致する為、四年前と十乃を襲撃した今回の事件が同一犯であるという推理がますます真実味を帯びたことによって紺星は小さく息を吐いた。


「その女の名前と、どこに住んでいたか分かるか?」

「分かることは分かるが、四年前のことだし今でもそこに住んでるとは限らねぇぞ。名前も偽名ぽかったしな」

「それでも構わない」


 少しでも犯人の情報が欲しい紺星はソブに知っていることを全て話すよう頼んだ。


「名前は佐藤花子。佐藤って確か日本で一番多い姓なんだろ?どう考えても偽名だよなこれは。で、住んでた場所は東京のスラム街」

「……スラム街?」


 ソブの口から出たその単語に紺星は酷く反応した。日本という国は基本的は平和な国で、紺星が育ったスラム街も指で数える程度しかない。だからこそ紺星の生まれ育った数少ないスラム街の情報に紺星は反応せざるを得なかったのだ。


 そして犯人と思われる女の名前は日本人ではないソブでも分かるほどに偽名であることは確定的だった。


「……分かった。詳しい住所は分かるか?」

「ちょっと待てよ……」


 紺星が尋ねると、ソブはズボンのポケットから取り出した手帳のページをめくりながら、その住所を探し始めた。


 紺星はソブが言った住所を自分の手帳にメモすると、それを制服の胸ポケットにしまった。



「あの魔道具は具体的にはどういうものなんだ?」

「あの魔道具を発動すると周りにいる人間の魔術を半日無効化することが出来るんだ。大体半径五メートルってとこだな」


 今後のためにも紺星は魔術を封じる魔道具の詳しい情報を製造者であるソブに尋ねた。


 魔術が半日使えないということは、誰かからの助けがない限り、致命傷を負った十乃のような魔術頼りの人間は治癒魔術が使えず、力尽きて死んでしまう。だからこそこの魔道具は殺人道具という用途で買われることがほとんどなのだ。


「半径五メートル……それは魔道具を発動した者も含まれるのか?」

「あぁ。だからこの魔道具は魔力を持たない一般人に向いてるんだ。自分の趣味のためだけに作った魔道具だったが、俺たちのような才ある者に劣等感剥き出しの愚図共にとっては最高の殺し道具になっちまったんだよ」


 魔術の封じる魔道具の効果が及ぶ範囲は約半径五メートル。それは魔道具を発動した人物も含まれるため、魔力を持つ人間が発動した場合本人の魔術も封じられてしまうのだ。


 その為魔道具を使うのなら魔力を持たない者の方が向いているのだが、どちらにしても結局は純粋な身体能力の低い者が負けてしまう。例え魔力を持たない者が相手の魔術を封じたところで、純粋な戦闘力も相手の方が勝っていればその相手を殺すことなどできないのだ。


「なるほどな……日本警察が聞きたいことはあらかた聞いたし、ストラの方の事情聴取を……」


 ユスティーの事情聴取が終わったところで紺星がストラの事情聴取を勧めようとすると、日本から紺星のもとに伝声魔術の通信が入ってきた。


『隊長!今すぐ日本に転移してきてください!ユレさんが襲われました!』


 その通信は福貴からのもので、いつも冷静沈着な福貴からは想像できないような切羽詰まった声が紺星の鼓膜を刺激した。


 紺星は福貴の報告に心臓が止まりそうになるほどの恐怖を覚えた。そして福貴の通信に返事をすることなく急いで転移魔術を発動した。


 突然の出来事に呆気に取られていた他のユスティー隊員たちもユレの身を案じ、紺星に続いて転移魔術で日本へと向かった。







「ユレ!!」


 ユレが倒れていたのは99階の女子用トイレ。十乃が襲われてからできるだけ単独行動を控えていたユレだったが、流石にトイレまでは他の男の隊員と行くわけにもいかない為一人で行動してしまったのだ。


 ルセカン警察との合同捜査に参加せず日本に待機していた隊員は、ユレ、福貴、骸斗、寛の四人。ユレ以外の女性隊員は二人とも紺星と共に捜査していた為、単独行動をせざるを得なかったのだ。


 普段は総括である羽草が担当しているメンバー編成を今回は自分がしたことにより、ユレが危険な状況に陥ってしまったことに、紺星は強い自責の念に駆られた。


「隊長!治癒魔術をお願いします」


 紺星の存在に気づいた福貴はユレの身体に治癒魔術をかけた手を止めることなくそう呼び掛けた。ユレは以前の十乃よりも酷く体を損傷しており、またもや刃物で貫かれたような大きな傷がいくつもできていた。


 ユレの血液が床に流れたせいで思わずを足が滑りそうになるのを堪えつつ、紺星はユレのもとに歩み寄った。その時、紺星と共にルセカン国にいた青花たちが一足遅れて到着した。


「十乃!頼む」


 ユスティー隊員内で最も治癒魔術を得意とするユレが負傷している以上、今回はユスティー内で最も魔術を得意とする紺星と十乃が治療にあたるほかないので、紺星は十乃に声をかけた。


 十乃が治療に参加したことによって先刻よりは傷の治りが早くなったものの、かなりの重傷を負ったユレの身体はどんどん体力を消耗していった。


 完全に傷が塞がらないまま、治療にあたっている紺星、福貴、十乃の三人は額に汗を浮かべながらユレの傷を癒そうと必死になった。


 そんな三人の様子を見ていられなくなった他の隊員たちがユレの治療に加勢しようとしたその時。紺星はその場にいたユスティー隊員以外の気配を感じ取った。


「……総括?」


 その気配の人物を紺星はそう呼んだ。その紺星の問いかけに隊員たちが一斉にトイレの入り口に視線を向けた。すると確かにそこには総括である雲雀羽草がいたのだ。


「俺も手伝おう」


 そう言うと羽草はユレに近づき紺星たち同様に治癒魔術を行使した。するとユレの身体の傷が先刻とは比べ物にならないスピードで回復していき、十乃たちは目を見張った。


 羽草は紺星や十乃と同等かそれ以上のレベルの治癒魔術を行使していたのだ。そのおかげでユレの傷は全て塞がり、傷跡が少し残る程度まで回復した。


「傷跡は魔道具の効果が切れた後、ユレ本人が治療すればいいだろう」

「そう、ですね。総括、ご尽力感謝します」

「大事な部下の窮地に組織の総括を務めている俺が何もしないわけにはいかないからな」


 今回の治療で隊員と総括はかなりの魔力を削った為、ユレの身体に残った傷跡の治療はユレが目を覚まし、魔道具の効果が切れてから本人にやって貰う方が技術的にも効率的にも良いだろうと羽草は考えたのだ。


 紺星はユレの治療に参加してくれた羽草に深々と頭を下げた。


(総括……あんなに魔術が得意だったか?)


 そんな疑問を抱いたのは、羽草がユスティー隊員だった頃を知っている裕五郎だった。裕五郎の知るユスティー隊員の雲雀羽草という男は、基本的に剣術や体術の方に輝きを見せていて、魔術の方はそこまで目立つ実力では無かったのだ。


 だからこそ捜査中に負った傷のせいで、身体を使う戦術を扱うことが出来なくなり、ユスティーを抜け総括という役職についたのだ。


 そんな羽草が高い技術の治癒魔術を行使したこと、そして誰よりも観察眼に優れた紺星がそのことについて何も指摘しないことに、裕五郎は酷い違和感を覚えたのだ。


「なぁ、福貴。総括って魔術は不得手だったよな?」

「ユスティー時代はそうでしたね。ですが、総括がユスティー隊員だったのはかなり前ですし、今の実力は正直分かりかねます」


 裕五郎は羽草の魔術について、裕五郎の次に古株である福貴に意見を求めた。福貴は裕五郎の記憶を肯定したが、羽草が戦えなくなってから魔術を鍛えた可能性もあるので、福貴ははっきりとした意見を言えなかった。


 だが魔術というものは体術や剣術と違い、基本的には元々その人物の持つ魔力量が大きく影響している。その人物の努力次第で魔術が向上することもあるが、基本的には才能が全ての世界なのだ。


 福貴の意見も一理あったが、それでも裕五郎は羽草に対する疑問を拭い去ることはできなかった。


「あ、そうだ。ルセカン警察にお詫びと報告をしないと……」


 紺星たちはルセカン警察との合同捜査中に転移魔術を使って突然日本へ帰還した為、ルセカン警察に対して何の挨拶もしていないことを思い出した紺星はそう呟いた。


 被疑者を逮捕した時点で魔術を封じる魔道具に関する合同捜査はほぼ終わっていたので今更ルセカン国に戻る必要もないのだ。


「それなら俺がやっておこう。葛城たちは捜査に専念しろ」

「お手数おかけします」


 紺星の代わりにルセカン国への報告を買って出た羽草に紺星は頭を下げた。紺星の言葉を聞き終わった羽草はその場から立ち去った。


 羽草に対する疑問が残る裕五郎はその背中が見えなくなるまで追い続けた。







「佐藤花子って……清々しい程の偽名だな」


 ユスティー隊員を三人も襲撃したと思われる人物の名前を聞いた寛はそんな風に漏らした。


 現在紺星たちは99階のユスティーの本拠地で捜査会議を行っていた。ホワイトボードには容疑者の名前(仮)と四年前の住所が書かれていた。


 負傷したユレは未だに目を覚まさず、先日の十乃のようにソファの上で眠っている。


「あぁ。この住所もどこまで当てになるか……何しろ四年前だからな」

「でも、四年前なら隊長が殺された時期と一致する。同一犯の可能性が濃厚になってきた。収穫」


 犯人の情報が少なすぎることを紺星は悲観したが、青花は今回の合同捜査で収穫を得たと考えていたのだ。


 青花の意見にユスティー隊員たちも同意するように頷いた。


「ん?なぁ、息子よ。その住所、俺の記憶違いじゃなければ、息子が昔住んでいたところに近いんじゃないか?」

「近いどころじゃありません。この住所そのままです」

「「!」」

 

 紺星が裕五郎の質問を肯定したことでユスティー隊員たちの顔色が一変した。裕五郎は凛人と共に向かったスラム街の捜査の際に紺星と出会ったので住所を覚えていたのだ。


「どういうことだ?今回の事件の犯人が四年前、紺が暮らしてたスラム街にいたってことか?」

「まぁ普通に考えればそうだな。俺がいた時からなのか、ユスティーに入隊した後なのか、そもそもその住所がでたらめなのかは分からねぇけど」


 寛の疑問に紺星は明確の答えを出せなかったが、それは他のユスティー隊員も同じだったため、各々が頭を抱えた。


「とりあえず俺は情報特務課に行って佐藤花子って名前を調べてみるわ。その後に住所の場所に聞き込みに行くしか今できることは無い」


 情報特務課には日本で生存する全ての人間の個人情報が管理されており、各隊の隊長にしか入室を許されていない課な為、紺星はその場を離れた。







「で?結局どうだったんだ?」

「佐藤花子って名前の人物は何人かいたが、住所が一致しなかったし、まぁ無関係だろうな。一応情報はコピーしておいたが」


 寛の質問に答えた紺星は何の収穫も得られなかったことに肩を落とした。


 現在紺星たちは問題の住所のスラム街、紺星が幼少期を過ごした場所に訪れていた。因みにこの場にいないユスティー隊員はユレと寛。未だに目を覚まさないユレの護衛を寛に任せたのだ。



 そして現在紺星たちのいるスラム街は紺星が暮らしていた頃以上に荒れた街と化していた。


 ホームレスは今にも死にそうな状況。それ以外の男たちは何かしらの理由で喧嘩と呼ぶには物騒すぎる殺し合いをしていた。


 そして女子供はそんな奴らのターゲットにされないよう、震えながら息を潜めていた。


 紺星が住んでいた頃は紺星自身で危ない案件を解決していた為、人死が出ることは無かった。だがユスティーが八年前、犯罪者を一斉に逮捕し紺星をユスティーに引き入れた後、このスラム街は以前と同じ状況になってしまったのだ。



『なぁ、アイツ……もしかしてキツネじゃねぇか?』

『あ?……うわっ、ホントだ。顔立ちが男っぽくなってるけど、ありゃ間違いなくキツネだ』

『誰だよキツネって』

『お前が来る前にいたガキで、ものすげぇ強くて大人たちを瞬殺してたんだよ』


 紺星たちユスティーがスラム街に立ち入ると、紺星の幼少期を知る人間たちの密やかな話声が聞こえてきた。中には紺星の存在を知らない者もいた為、紺星がユスティーに入隊した以降にやって来た住民だろうと紺星は予測をつけた。


「キツネ?疑問」

「あぁ。俺の昔の呼び名だ」


 キツネという呼び名に覚えがなかった青花は紺星に尋ねた。裕五郎と紺星以外のユスティー隊員は〝紺星〟という名前がついた時のエピソードを知らなかった為、青花同様に首を傾げた。


 紺星が青花の疑問について説明すると、納得したような表情を見せたのは福貴だった。


「なるほど……どうして隊長の名前を前隊長が紺星と名付けたのか気になっていましたが、そういうことですか。前隊長らしい良い名付け方ですね」


 ただ一人、紺星の紺の字の意味を理解した福貴は、凛人のネーミングセンスを皮肉交じりに称賛した。


「キツネ……紺……えっ、まさか…………隊長、安直」


 次に勘付いた青花は凛人のネーミングセンスを直球で批評した。それからだんだんと全員が紺星の名前の由来を知ることとなり、最後まで気づかなかったのは骸斗ただ一人だった。


「俺の名前はどうでもいいんだよ。さっさとそこら辺にいる奴から話聞いて、悪さしてる奴らがいたら取っ捕まえる。以上」

「「了解」」


 八年前に凛人たちがこのスラム街に訪れた際は秘密裏にチンピラたちを逮捕しようとしていた為、ユスティーの制服ではなく私服を着ていたのだが、今回の名目は聞き込みな為紺星たちは警察であることを隠さず堂々と制服に身を包んでいた。


 そのせいでやましいことがある連中はコソコソと隠れてしまったが、女子供は寧ろ警察という存在に守って欲しいと思っているので、紺星たちが近づいても逃げようとはしなかった。


 それ以前に八年前紺星がこの街で悪党を何度も撃退したことを知っている人間もいる為、ユスティー隊員が聞き込みをする相手に苦労することは無かった。


「なぁ。いねぇとは思うんだが、ここら辺に佐藤花子なんて奴いないよな?」

「そんな名前聞いた覚えないけどね。それにしてもキツネくん、良い男になったねぇ」

「そりゃどうも」


 数名で分かれて聞き込みをすることにした紺星は、青花と共にめぼしい情報がないか探している最中だった。紺星が現在話を聞いているのは、ぷくぷくとした頬が特徴的な五十代の女性で幼少期の紺星のことも知っている人物だった。


「じゃあ四年前から最近にかけて何か変わったことは無かったか?誰かが急に訪れたとか、ある人物の様子が変わったとか、何か事件があったとか。何でもいいんだが」


 全てが始まったのは四年前。その時期からこのスラム街に何かが変わった兆しがあるのなら、それが事件の動機の可能性がある為、紺星はそんな質問をしたのだ。


「うーん、そうねぇ……あっ、そういえば」

「何だ?」

「四年前かどうかは分からないんだけど、ここ数年で(ゆい)ちゃんの様子がおかしくなったのよ」

「唯ってあの唯か?」

「どの唯?疑問」


 スラム街を訪れてから初めての有力そうな情報に紺星は身を乗り出した。女性の口から出てきた固有名詞に紺星は覚えがあったが、青花はこの街のことを何も知らない為疑問を口にした。


 それと同時に紺星の知っている女らしい名前の人物に対して若干の嫉妬を覚えたのか、青花は紺星にバレない程度で機嫌を悪くした。


「俺と同い年ぐらいのおとなしい女の子がいたんだよ。母親とこの街に住んでる」


 その母娘は紺星が以前よく気にかけていた二人で、紺星はその頃母親に風邪薬を渡していたことなどを思い出していた。


「それで、様子がおかしいって?」

「もともとおとなしい子だったけど、最近何だか更に元気が無さそうで。それにいつも母娘二人でいたのに、たまにお母さんの方がどこかに出かけてるみたいなのよ」


 女性の証言に紺星は頭を回転させた。だが情報の少ない現状では、いくら頭を悩ませてもその母娘の様子が変化した理由に辿り着けそうもなかった。


「唯たちが今どこにいるか分かるか?」

「お母さんはいるか分からないけれど、唯ちゃんなら住んでる場所変わってないから、行けば会えると思うわよ」

「情報ありがとう」


 話を聞いて早速母娘に会いに行くことにした紺星は、女性にお礼を言うとその場を立ち去った。女性は懐かしい来客に対し手を振り、紺星もそれを返した。






「唯ー、いるかー?」


 八年前、親子が住んでいた小さな小屋のような家に訪れた紺星は小さな扉から顔を入れ中を覗いた。その小屋はお世辞にも綺麗とは呼べず、今にも崩れ落ちそうな勢いだった。


 紺星が娘の唯に呼び掛けると、小屋の隅の方に重なっていた毛布がごそごそと動き出した。するとその毛布の隙間から少女の顔が出てきた。


「キツネ……くん?」


 ぼさぼさの長い茶髪に汚れた肌、髪の隙間から窺える大きな瞳は可愛らしいがどこか生気の無いように紺星には見えた。


 だが紺星の存在に気づいた少女の瞳に僅かな光が見えたかと思うと、その光は涙という物質に形を変え、少女の汚れた頬を洗い流すように落ちていった。


「よう、久しぶりだな」


 紺星には唯がそんな表情をするまでの経緯が全く分からなかった。だが旧友との再会でその涙の理由と、今回の事件の真相に近づけるかもしれないことに、紺星は逸る気持ちを抑えるのに精一杯だった。





 読んでくださってありがとうございます。

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