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ぼたん雪

作者: 真田火澄

ひらり

ひらり

はら はらり


・ぼたん雪・


ひらり

ひらり

雪が舞う


真っ白な羽が舞うように、

雪が静かに、そして綺麗に舞っていた。


「舞えよ……もっと、さ」


ひらり はらり

ひら ひらり


男が伸ばした手に、ぼたん雪がひらひらと舞い落ちる。


一瞬で


溶けて


消える



「(まるで自分のようだ……)」


何もかもから抜け出したい……


そんな気持ちが強すぎて、

その気持ちが空回りして、

他者から疎まれる存在となってしまった。


「俺も、この雪みたいになれたら……」


暖かいモノに触れて

その暖かさに耐えられずに

消えていく


儚い雪

ただ綺麗でしかない、ちっぽけな存在


もし、自分がそんな存在になれたとしたら……


「雪になれたら、痛みもなく死ねるのか……?」


その先に待つのは地獄か、楽園か、天国か、それとも、


ただ苦痛しかない世界か


地獄でも楽園でも天国でもない所が存在している。

人間が体験した事もない奇怪な世界が広がると誰かが言っていた。


「じゃぁ私が殺してあげる」


男が驚いて振り返ると、一人の少女が立っていた。

真っ白なワンピースが寒風で翻り、少女はクスクスと笑いながらそこにいた。

手には大きな鎌が握られている。


鳴呼……俺にもやっと迎えが………



白いパレットは赤一色で染まり、他の色を受け付けない。

黒も、紫も、青も、黄色もない、赤一色のパレット。


酸素が血液に触れて、赤が徐々に黒くなってくる。


赤黒い色が男の身体を包み、暖かい血が周りの雪を溶かしていった。


空から雪が舞う。


ひらり ひらり

ひら ひらり


少女の姿はどこにもなかった。


―end―

雪はとても綺麗なものですが、

時々恐怖を感じる時があります。

もしこの雪のようになれたとしたら……

自分は地面に降り立った後、どうなってしまうのか。

そんな変な想像から生まれた話です。

う〜ん、話がまとまってないなぁ……。

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― 新着の感想 ―
[一言] う〜ん、伝わってこないなあ。 もっと長く読みたいお話ですね。 きっと、書き手の頭の中では、綺麗で怖い絵が浮かび、映画のように展開しているんだろうけど、短すぎて伝わらない。 背景がないからでし…
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