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世紀末の七星  作者: 広川節観
第六章 生まれいずる世界
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293 自責する知覧

 慰霊祭の祈りの儀で皆が祈りを捧げるなか、突如として英雄たちの上空に現れた雲から発生した稲妻が入来院蛍を直撃したとき。


 レウは下を向いて祈りを捧げるポーズのまま、組んだ指の力をギリギリと鳴っているかのように強めていた。


 そして皆の意識が蛍の腕に抱かれた光の子へと集中するなかでも、レウはポーズを変えることはなく、それどころか蛍の方へ視線を送ることさえしなかった。


 レウは周囲が騒然とするなかでも、ひとりだけ最後まで祈りの体勢を変えなかった。ラウラは離れていた妹の様子をわかっていたかのように、すぐさま近寄り肩を抱く。


 「レウ……」


 「う、うん」


 ラウラが小声で名前を呼ぶと、レウはいつもとはまるで違う口調で力なく頷く。姉に支えられて立ち上がるが、組んだ指は解けずに、そのまま胸の前で固まったかのようになり小刻みに震えていた。ラウラは妹の背中を優しくポンポンと叩く。


 「もういいの、もういいのよ。さっ、いきましょう」


 「うっ」


 下を向いたままのレウからは、大粒の涙がポタポタと零れ落ちて地面を濡らすが、両手が固まったままのレウには、涙は拭えなかった。


 ラウラは妹の両手を優しく抱えるように持ち、ゆっくりと指をひとつずつ離しながら手の甲を摩った。そして左肩を抱えレウの右手を取って、蛍たちに注目が集まる慰霊祭の会場を離れたのであった。


 レウとラウラは知っていた。まるでこの慰霊祭に裏の台本があったかのように、周囲が驚いたこの慰霊祭の結末を知っていた。


 「慰霊祭での達也の転生」でさえも、知覧にとっては、想定内、いや確実性が高く確信できるレベルの結果であった。自分たちが英雄たちに嘘を吐いてまで闇に葬った未来の預言者の7つ目の預言。


   七星のひとつ滅したとき

   志は天に召されず

   輪廻を巡る

   そして涙と意志が光となる


 達也の死で、これが現実になることはわかっていた。知りすぎていた。そして、それは同時に自分たちの愚かさを、ドタバタと悪あがきをした滑稽さを、詰まる所なにもできなかった無力さを、いやというほど思い知らされる愚鈍な結果であった。


 だからレウは、なにが起こったのかをすぐに悟った。そろそろか、今か、来るな、とあらかじめ準備していたというか、ギュウギュウと胸を締め付けられながら祈りを捧げていたために、すぐにわかった。


 雷鳴が轟いたときは驚きよりも、この1年何度も何度も繰り返し悔やみ、積み上げてきてしまった身を削るような辛さが、再び心の底から一斉に溢れだしていた。


 もともとレウたち知覧にとっては、紅達也の光の子への転生は、絶対に避けるべき事であり、絶対に起こしてはいけない事であった。


 それなのに……。自分たちの思いや努力とは間逆の、あってはならない筋書き通りに事が運んでしまった、進んでしまった、最悪の結果となってしまった。悔やんでも悔やみきれない十字架を、知覧は、特にレウは背負ってしまっていた。


 レウは、わかっていたのになにもできなかった無力さの十字架を1年間背負い続けた。どれほど悔やんでも、泣き喚いても、地団太を踏んで床を転げ回っても、もうなにも変わらない。すでに今日という日、つまりは紅達也が転生する日が来るのは確定していたのである。


 だから、実際にその場にいて、ついにその場面を経験して、積り積もっていた悔恨の情を抑えきれず、今は一刻も早く会場から去ることしか選べなかったのであった。



  ◆◇◆◇◆◇



 レウとラウラが会場から宿へと向ったとき、蛍に抱かれ周囲を兵士に囲まれていた俺たちは、兵士たちの間を縫うように進んできた、感無量といった様子のエドワードと対面していた。


 「せ、せ、聖母様。光の子のご生誕、おめでとうございます」


 「あっ、エドワードさん。えっと、うーん…………、ここはありがとうって言うのかなぁ?」


 エドワードは蛍の前に、つまりは俺の前にもなるが、傅いて祝福し、蛍はいつものように思ったことを素直に答えていた。


 「そうだよ。ほたるが成し遂げた奇跡なんだからさ」


 「そうでござる。ほたるもお母さんになったのでござる」


 蛍の返事という名の疑問に応じたのは、レイラとキャサリンだった。


 ふたりが会話に入ってきたことによって、傅いているエドワードは置いてけぼりにされて、女子トークがはじまる。エドワードはじっとして下を向いたまま目には涙を浮かべているようだった。


 「えーーーー。なんかさ、お母さんは違うんじゃない? どちらかというと年の離れた弟ができたのかなぁ~、なんて感じなんだけど」


 「違うでござる。ほたるママでござる。ほたるマミィと光のベイビーでござるよ」


 「あははは。あんた、相変わらずだね」


 「あはは、ほんとだよねー。キャサリンらしいよ」


 「ふふふふふ。忍道の真髄は普遍を極めるものなのでござるよ」


 「「あははははははは」」


 「あきゃっ」


 「あっ、笑ったでござるよ」


 「ほんとだねー」


 「うんうん」


 おっつ。そうなるのか…………。『あきゃっ』って……。なんか恥ずかしいんですけど……。俺としては『まーた、キャサリンがアホなことを』みたいな感じで、苦笑したつもりだったんだけどな。なんか、再び頬を突かれて、頭を撫でられているし……。


 これはうかつな反応はできないってことか。ならばここは……。よしっ、とりあえず寝たふりだ。


 「ぷぅ~」


 「あれっ、頬を染めたと思ったら、寝てしまったでござるよ」


 「だね。疲れたんじゃない?」


 「まあさ、赤ちゃんは寝るのが仕事だからね~。でもやっぱり、かわいいね」


 「さすが、ほたるママでござるな。ふふふふ」


 目を瞑り、真っ暗闇のなかで皆の声を聞いていると、今さらながらだが、たとえ姿形は赤ん坊でも、本当に戻ってきたんだなという思いが俺を襲い、胸が締め付けられた。


 『よかった。間に合って』


 昆虫たちにやられ、ここに戻るまでには、それはそれはいろいろなことがあったが、とにかく今、蛍たちと一緒にいられることをようやく実感できた。そして、俺は以前と変わっていない皆と、再びこうして会えた喜びを噛みしめていた。


 「皆さま。一旦、宿へとお戻りください」


 「あっ。そうですね。式も終わったようだし」


 「そうですわね。養父様(おとうさま)


 「うん。だね。いこう。ほたる、キャサリン」


 俺が狸寝入りを決め込んだまま、本当に中央世界(セントラルワールド)に戻ってきたんだなと実感していると、エドワードが皆を促し、皆がそれに従って動きだしたのであった。



  ◆◇◆◇◆◇



 「くんくん、にゃっ!」


 「すんすん、にゃん!」


 「「ご主人様にゃーーーー」」


 蛍に抱かれたまま、俺たちが移動をはじめてしばらくすると、とてつもなく懐かしい声とフローラル系の香りが俺に届けられた。


 『うはっ! これは……間違いない。近くにいたのか?』


 そう思って目を開けた俺の視界に、背の高い兵士たちの間をすり抜けようとしている『天使たち』が飛び込んでくる。しかもなぜか修道女になっている。コスプレか?


 「あーー、あーー、あーー、あーー」


 「あっ、こらっ!」


 「だめだ。近寄るな!」


 『可愛い、マジ天使、いやほんとに、俺の嫁』とついつい叫んでしまったはずの俺の声が、前へ出ようとするふたりを止めに入る兵士たちの声に混ざる。


 突然、声を出して手を伸ばした俺の態度と周囲の喧騒に、何事かと思ったのか、蛍が身構えて俺を隠すように大事に抱え、視界からふたりが消えていく。蛍は「なにっ?」と小さな驚きの息を吐いていた。


 「あれは、達也がごしゅうし……、いえ、知り合いの猫族ですわね」


 「ふーーーん。そうなんだ。達也と知り合いの……、可愛い猫の修道女だね」


 キャサリンがとんでもないことを言いそうになり、一瞬焦った俺だったが、どうにかごまかしてくれて安堵する。


 『キャサリン。ありがとう!』


 俺がここにいることなど知らずに、すでにバラしてもいいような状況なのに、きちんと約束を守ってくれるなんてなんていいやつ。きちんとお礼を言わなければ、だよな。まあ心のなかだけになるけど。蛍の返答も……、うん、まあ、いつも通りだよな。


 「あれっ。いないにゃ」


 「ほんとにゃん。あれはご主人様の知り合いにゃん。ご主人様はどこにゃん?」


 「おかしいにゃ。すんすん」


 「おかしいにゃん。くんくん」


 「これはこれは、可愛い修道女さんたちですね。しかし、これ以上、近寄らせるわけには……」


 「こらっ。イーニャ、ニーニャ! 申し訳ありません。エドワード様」


 「「ひゃっ!」」


 「いえいえ。スノウさん。わかっていただければ構いませんよ」


 俺たちとイーニャたちとの間にたくさんの兵士たちの壁ができて、声しか聞こえない状態になり、エドワードと白狼族のスノウが登場して場を収めたのが聞こえてきていた。


 「ほら、あなたたち。きちんと謝罪して、下がりなさい」


 「「ごめんにゃ(ん)」」


 「こらっ!!」


 「「すみませんにゃ(ん)!」」


 『うわー。もう止めて。これ以上天使たちを叱らないでほしい。きっと彼女たちは本能で俺を感じとって近寄ってきたんだろうし。俺としては一瞬でも顔を見られて、とても嬉しいのだからさ』


 そうは思うのだが、蛍に抱かれたままの赤子では、なにもできない。だからじっとキャサリンを見つめてみた。


 「あらっ。あらあら。うふふふふ」


 「うん? どうしたの? キャサリン」


 「いえ。ちょっと養父様(おとうさま)に用事ですわ」


 蛍の問いかけに笑顔で答えたキャサリンは、顔を見合わせる蛍とレイラを置いてエドワードたちのほうへ行った。


 しばらくしてキャサリンは笑顔で戻ってきて、赤子である俺の頭を優しく撫でる。


 「おーー。よしよし。良い子にしているんですよ~」


 「なにそれ? どうしたの?」


 「いえ。たいしたことではありませんわ。それに気のせいかもしれませんし……」


 「ふーん。そう」


 「ええ。ふふふふふ」


 蛍の問いかけに、キャサリンは笑顔で俺の頭を撫で続けながら答えた。もしかして、さっきので伝わったのか? 含みがあるように見えるよな……。キャサリンは女の勘的な感覚が鋭いのかもしれないしな。


 しかし、それ以上、キャサリンと蛍たちとの会話は続かず、彼女がエドワードの所へ行って、なにをしてきたのかまではわからなかった。


 「さっ、行こう」


 「うん」


 「ええ」


 俺にとっては思わぬところでの俺の嫁たちとの再会があったが、ふたりの様子を見ていたレイラが先を促し、騒ぎによって足を止めていた俺たちは、再び宿へと向けて歩きはじめたのであった。



  ◆◇◆◇◆◇



 周囲にぞろぞろと兵士たちを引き連れ、蛍に抱かれた俺たちが向った宿は、街の中心地から南におよそ1キロのところにあった。


 3階建ての街では一番といってもいい豪華な洋館で、1階にはロビーや食堂、大浴場などがあり、赤い絨毯が引かれた階段を昇った2階には左右に4つずつで計8部屋がある。


 最上階の3階は4部屋で、スイートといえるほど大きいものが2部屋と、残りの部屋も2階の1.3倍くらいの広さがあった。廊下を挟んで左右に2部屋ずつというのは2階と同じである。


 英雄たちは全員3階で、知覧姉妹とティーンエイジャーの女性陣3人が大きい部屋を使い、幸介とエドワードが残りの小さい部屋をひとりで使っている。


 2階の各部屋は、すべてひとりで使い、一番奥がアンカー・フォートの主ウィリアム・バートンとその前の部屋がお付きの護衛。次がダスティン・ベケット、グスタフ・アラン。そして蛍の護衛のルークとフレデリック。一番手前がジャック・ケーベルとライアン・チェンバレンの後任としてレウの護衛を務めているヘンリーとフランツの順となっていた。


 2階にいるウィリアム以外の者たちは、24時間交代制で3階へ向う階段を守る護衛の任にもついていた。もちろん、慰霊祭のように3階に守るべき者がいないときはその限りではないが。


 宿までの道中、蛍に抱かれたままの俺は寝たふりをしていたが、女子トークで宿のことや部屋割りの情報、そして、この街が大森林にできた新しい街で、クレナイ・シティと名付けられたことなどを聞いた。


 街の名については、いきなりそういわれても実感もなにもなく、恥ずかしいというわけでもなく、なんともコメントしにくいなぁというのが本音であった。



 さて、宿に戻ると、部屋へ向う3階の階段を昇りきったところでラウラに出会う。なにか俺たちの帰りを待っていた様子だった。


 「お帰りなさい。疲れたでしょ、先に汗を流してきたら?」


 「あ、はい」


 「ええ。そうですわね」


 ラウラの提案に蛍とキャサリンが答え、レイラも首筋に手を運び、汗を拭う。もしかして、風呂に蛍たちと一緒に入るの? とドキドキした俺だったが、次のラウラの言葉であっという間に心は冷たくなった。


 「うふふ。皆で大浴場に行くでしょ? お風呂の間、その子はあたしたちが見ているわ」


 「あっ。はい。ええ。そうですね。それじゃあ、お願いします」


 俺の体は蛍からラウラへと渡される。ラウラに抱かれた途端、後頭部に強い弾力を感じる。ああ、なんと落ち着いた空間なんだ。これが母性ってやつだな……。本当に大きな愛に包まれているようだ。まあ、蛍の前では、口にできないことだけどな。


 そんなことを思いながら、俺はラウラに抱かれ、蛍たちと別れて知覧姉妹の部屋へと連れていかれたのであった。



  ◆◇◆◇◆◇



 「あうぅっ!」


 知覧姉妹の部屋に連れていかれた俺は、驚きの声をあげ、そのあと言葉を失った。赤子でなければ「えっ?!」とか「はいっ?!」みたいな言葉になっていただろう。


 なにしろ部屋に入ったあとすぐに椅子に降ろされた俺の前でレウとラウラが膝を折り、折り目正しく正座をして頭を下げたからだ。いわゆる土下座である。なにもわからない本物の赤子ならともかく、今の俺が驚かないわけはない。


 椅子の上から目を見開いたまま姉妹を眺める赤ん坊と、額が床に着きそうな姿勢で土下座する知覧姉妹。不思議な光景のなかで、静かに時が流れる。何も音がしない。


 やはり、レウたちはここに俺がいることを知っているのか? 彼女たちの今の行動は、紅達也が光の子に転生したことを知っているからこそとしか思えない。可能性だけではとてもここまでのことはしないだろう。


 彼女たちは確信している。100%光の子が紅達也の転生だと確信している。


 さすがだな。本当に知覧はなんでも知っているんだな。


 だからといって、ロリババに光の子が紅達也の転生であることを知らせてはいけないと言われている俺としては、なにもできない。


 まあ、特に今は声にはなるが言葉にはならないので、喋れないけど。でも、彼女たちが知っているとしたら、今日はいいけど、あとあとどうなるのだろうか……?


 いや、でもロリババが唯一の希望が喰らい尽くされるとか言っていたし……、俺からなにか行動するのは、やはりまずいよな。


 そんなことを考えていたら、ラウラがその答えのようなものをくれる。


 「我ら知覧の力が及ばず、誠に、誠に申し訳ありません。あなたが置かれた状況や、皆に伝えられない事情もわかっています。今は心からのお詫びと私たちが知っていることを伝えておきたくて…………。本当にごめんなさいね」


 ラウラが溢れる涙を隠すこともなく顔を上げてそう言った。レウは土下座したまま、小刻みに全身を震わせ嗚咽し、時折「すまんな」「かんにんな」「すまんかった」などと繰り返していた。


 ああ。やはり知覧は、彼女たちは本当にすごいな。そんなことまで……、皆に伝えられないことまでわかっているのか。いや、でもそれならこの先もなんとかなりそうだ。レウとラウラがすべてを知っているなら、彼女たちが上手くやってくれるだろう。


 大粒の涙を拭うことなく俺を見つめるラウラに対して、俺は今できる精一杯としてひとつ頷くような仕草を返したのであった。



 そのあとしばらくしてから、ラウラは俺を抱きあげて、用意してあったお湯とタオルで俺の体を拭いてくれて、これまた用意してあった服を着せてくれた。そして、レウと一緒に、食堂へと向かい皆と合流したのであった。


 ちなみに、最初から目が見えていた俺は、臍の尾があるような生まれたての赤子ではなく、生後5か月くらいではないかということを、俺はラウラに体を拭かれたときに知ったのであった。



 ◆◇◆◇◆◇



 ダスティンやエドワードたちも含めた大勢での食事のあと、俺は再び蛍に抱かれて部屋へと戻った。食事中は蛍に世話をされて哺乳瓶でミルクを飲み、皆からは好奇の視線にさらされ、頭を撫でるなどのちょっかいを出さたこともあったが、それ以外は特に変ったことはなかった。


 蛍たちの部屋に戻ってからは、キャサリンやレイラに抱っこされたりしてから、リビングとは別の3つのベッドが置いてある寝室らしき場所の真ん中のベッドに寝かされた。


 そのあと3人は、オムツをどうするだとか、夜泣きのときはどうするなど赤ん坊に関することや、光の子は成長が早いから明日にはどうなっているのかなどと、次々と話題を変えていく女子トークをしていた。


 さらにキャサリンが「わたくしが一緒に寝ましょうか」と言いだしたりして、レイラに「あんたの寝相じゃ、この子が可愛そうだよ」などと突っ込まれたりもしていた。もちろん最終的には蛍が「大丈夫。あたしが一緒に寝る」となったようで、今、俺が寝ている場所は蛍のベッドらしい事もわかった。


 いやまあ、赤ん坊だけど、夜泣きなんかしないし、トイレはひとりではいけないけど、起こすから大丈夫だと言いたかったが、そんなことを伝えられるわけもなく、大人しく寝たふりをしていた。


 あと、寝相が悪いのは勘弁してほしいし、子どものころに合宿だか旅行だかは忘れたが、蛍と布団を並べて寝たときのことを思いだしたりもしたのだが、一緒の布団では寝てなかったので、あれっと、少し緊張してきたりもした。


 そして夜も更けてきたのか、「じゃあ寝よっか」という蛍の声がして、皆が返事をして美少女たちの寝息に包まれた部屋で、光の子としての俺の1日目が終わるのであった。


 同じ布団に蛍が寝ていて胸の鼓動がうるさい俺は、果たして寝つけるのだろうかと思いながらも……。


読んでいただきまして、ありがとうございました。

今回はここまでとなります。

また、申し訳ありませんが、しばらく執筆時間がとれないため、

更新は不定期になります。


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