表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
81/600

70 修行パート

 しばらくは下層と中層の間に巣を張ることにした。

 焦る必要はないしね。

 ここまで来たらさすがに地龍もやってこないだろうし、猿の時みたく、天井付近に巣を作ればそうそう手出しはされない、はず。

 猿の時の反省を生かして、作るのは簡易じゃなくて、ガッツリしたものを作る。

 目標は巨猿の投げた岩がぶち当たっても大丈夫なくらいで。

 幸いその猿を食べまくったおかげで赤のスタミナはストックも十分だしね。


 で、その巣を拠点にして、少しずつ中層攻略の準備を進めようと思う。

 具体的には、火耐性の獲得とHP自動回復のスキルレベルアップを目指す。

 そのために、日に何度か中層に行って、HPが減ったら戻ってくるっていうのを繰り返そうと思う。

 ダメージが入るってことは、それなりに火、もしくは暑さに対する耐性の熟練度も入ってるはず。

 どれくらいかかるかわからないけど、いつかは火耐性もしくは耐暑みたいなスキルが手に入ると思う。

 HPが減れば、HP自動回復が発動して、そっちにも熟練度が入るから一石二鳥だ。

 防御力と回復力が、ダメージを上回れば、歩くことくらいはできるようになるはず。


 それ以外の時間は他のスキルのレベル上げをする。

 できれば並列思考と演算処理を上げたいところだけど、並列思考は上げ方がよくわからないから放置で。

 演算処理の方は適当に暗算でもしながら上げよう。


 他には回復するMPを無駄にしないためにも、毒合成と操糸のレベルを上げていこう。

 特に毒合成の方は色々と新しい使い道が見えてきたし、集中してレベルを上げていきたい。

 中層行ったら操糸の方は役に立たないかもしれないし…。

 私のメインスキルの1つなのに…。


 あとはステータスアップ系のスキルを伸ばしていこうかな。

 特に韋駄天と剛力と堅牢は上げれば上げるだけ成長補正が増えるから、優先して上げていきたい。

 けど、韋駄天は走り込みでもすれば上がりそうだし、剛力も腕立てならぬ足立てとかすれば上がりそうだけど、堅牢ってどうやって上げるんだろ?

 防御だし、やっぱ攻撃受ける?

 うーん。

 操糸とかのレベル上げついでに自分の体に鞭打ってみようか?

 痛いのは嫌だけど、1回試してみるかなー。

 

 あと、長期間ここに居座るのなら、食料の確保もしなきゃならない。

 今は過食の効果でスタミナが減らないけど、いつかは何か食べないといけなくなる。

 そのためにも、少し周辺を見回って、狩りの下準備をしとかないといけない。

 なんだったら捕獲用の設置型蜘蛛の巣を作っておくのもいいかも。

 糸をできるだけ見にくくした捕獲用の罠だね。

 うん、いいアイデアだし、採用で。

 もし糸を引きちぎるような強力な魔物が間違ってかかっても、そこに普段私はいないから実害もないし。


 そうと決まれば早速行動開始。

 まずはホームの作成から。

 壁をよじ登っていく。

 猿の時に死闘を演じたから、高いとこに耐性付いたなー。

 前は恐怖耐性上がるくらいには怖かったけど、今は何も感じないなー。

 

《熟練度が一定に達しました。スキル『立体機動LV1』を獲得しました》


 ん?

 新しいスキルが手に入ったぞよ?

 どれどれ。


『立体機動:壁走りや天井着地などの三次元的な動きを可能にする』


 ほうほう。

 いらねー。

 これもともとできるし。

 まあ、レベルが上がれば動きがさらに良くなるかもしれないし、いらないは言いすぎだけどさ。

 そんな重要なスキルでもないし、これは放置しといていいかなー。


 うん。

 微妙なスキルを獲得したところでホーム作り開始。




 

 ふう。

 よし、できた。

 完成したホームは、天井と壁を挟んで、横にずっと伸びた形になっている。

 本当は天井と壁を斜めにバランス良く作るのが一番いいんだけど、ここの天井は途中から岩質が変わって、ツルツルと滑って糸がくっつきにくくなるので、あまり天井側に面積を広げられなかったからこういう形になった。


 横に広がったことによって、面あたりの厚みがちょっと物足りない。

 目標にしてた巨猿の岩投擲は、ちょっと防ぎきれそうにない。

 けど、土台をしっかりして、落下を防ぐことはできた。

 これで猿が100匹乗っても大丈夫!

 巨猿みたいに遠距離からの強力な攻撃手段を持たない限り、このホームを突破するのは難しいと思う。

 それでも、地龍みたいな規格外の相手には通用しないから、安心し切ることはできないけどね。

 しばらくはここに住むことになるし、第4のマイホームとして存分に活躍してもらいましょう。


 さて、拠点ができたし、HPも回復した。

 もう1回中層に行って、HPを減らされる作業をしよう。

 …そう言うと嫌な作業だなー。


 と、いうことでやってまいりました、中層です!

 熱いです!

 ただ今の気温、測定不能です!

 温度計なんか持っておりません!

 本日は1日中溶岩が吹き荒れることでしょう!

 もうお天気のお姉さんが外出を控えましょうとかいうレベルを軽く超えております!

 以上、中層現場からのお届けでした!

 撤収!


 ふう。

 熱いわー。

 スキルはどっちもまだ上がらんね。

 まあ、のんびりやりましょう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[気になる点] 作風なのか主人公の性格なのか分からんけどスキルの説明文だけ見てネガったり手の平クルクルしてるのほぼ毎度のことになってるのモヤるなあ できてた動きに補正がかかるとか普通に有能スキルだしそ…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ