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53 ちょっとずつでも強くなってます

 斬糸のスキルレベルは、ダンゴムシを虐めまくって3まで上がった。

 本当はもっと上げておきたかったところだけど、ダンゴムシがモザイクなしじゃ語れないような状態になっちゃったから仕方ないね。

 レベル3でも大した傷は付けられなかったけど、塵も積もればってやつだね。

 ダンゴムシ、君のことは多分恐らくきっと忘れないと思わなくもない。

 もちろんそのあといただきました。

 例によって例の如く不味かったけど。


 考えてみたら別にダンゴムシ相手にする必要はなかったんだよねー。

 そこらへんの岩にでも当ててればいいわけだし。

 あらやだ、ダンゴムシやられ損?

 いえいえ、むしろ私のためになったんだから、あの世で泣いて喜んでいるに違いない。

 え、鬼畜?

 なんのことかわからないなー。


 で、ダンゴムシを虐め終わったところに、音に引き寄せられたのかなんなのか、別の魔物がやってきたわけ。


『アノグラッチ LV8 ステータスの鑑定に失敗しました』


 初めて見る魔物だった。

 2メートルくらいの猿みたいな魔物だ。

 ステータスの鑑定にも失敗したし、できればスルーしたかったんだけど、ガッツリ見つかってるからそれもできなかった。


 まあ、結果だけ言うとなんとか勝てた。

 向こうも素早さに自信があるタイプだったっぽいけど、私のほうが上手だった。

 襲いかかってくる猿の腕を躱しまくって、最後は一瞬の隙を突いて蜘蛛糸に捕らえることに成功した。


 超怖かった。

 いや、マジで。

 こんなガチ戦闘、すんごい久しぶりだもんよ。

 しかもこの猿結構強いわけよ。

 腕振り回す音がブオンッて、洒落にならない感じなのよ。

 当たったら死ぬって。

 そりゃ、必死になって避けたわ。

 口があったら悲鳴あげてたわ。

 キャー?

 ギャー!に決まってんでしょ。


 あんまりにも必死こいて避けまくったおかげか、回避なるスキルゲットしました。

 鑑定したらまんま回避力上がるスキルだった。

 やったね、スピード特化御用達スキルゲットだよ!

 しかも、猿を倒した瞬間レベルアップした。


《経験値が一定に達しました。個体、スモールタラテクトがLV3からLV4になりました》

《各種基礎能力値が上昇しました》

《スキル熟練度レベルアップボーナスを取得しました》

《熟練度が一定に達しました。スキル『集中LV1』が『集中LV2』になりました》

《熟練度が一定に達しました。スキル『投擲LV1』が『投擲LV2』になりました》

《熟練度が一定に達しました。スキル『命中LV1』が『命中LV2』になりました》

《スキルポイントを入手しました》


 一気に3つもスキルが上がった。

 どれも地味に役立つスキルだし、なかなかに嬉しい。

 レベルが上がって私のステータスはこうなった。


『スモールタラテクト LV4 名前 なし 

 ステータス

 HP:40/40(緑)

 MP:40/40(青)

 SP:40/40(黄)

   :40/40(赤)

 平均攻撃能力:22

 平均防御能力:22

 平均魔法能力:20

 平均抵抗能力:20

 平均速度能力:390

 スキル

 「HP自動回復LV2」「毒牙LV8」「毒合成LV1」「蜘蛛糸LV8」「斬糸LV3」「操糸LV6」「投擲LV2」「集中LV2」「命中LV2」「回避LV1」「鑑定LV7」「探知LV4」「隠密LV5」「外道魔法LV2」「影魔法LV1」「毒魔法LV1」「過食LV3」「暗視LV10」「視覚領域拡張LV1」「毒耐性LV7」「麻痺耐性LV3」「石化耐性LV2」「酸耐性LV3」「腐蝕耐性LV3」「恐怖耐性LV5」「苦痛無効」「痛覚軽減LV5」「強力LV2」「堅固LV2」「韋駄天LV2」「禁忌LV2」「n%I=W」』


 相変わらず速度以外のステが低。

 韋駄天がなかったら速度も低かったってことだし、その場合私の取り柄が糸しかなくなる。

 韋駄天様様だね。


 一気にいろいろ上がって嬉しいけど、あんまのんびりしてんのはまずいかな。

 猿の他にも引き寄せられちゃった魔物がいないとも限らないし。

 とりあえず猿はいただきます。


 うむ。

 こいつ毒もってないわ。

 苦味がない。

 けど、独特の臭みがあってやっぱり美味しくはない。

 前世の牛や豚って偉大だったんだね。


 スタミナは満タンだけど、過食のスキルのおかげで無駄にならないのがいいね。

 過食も、最初見たときは言葉の雰囲気でマイナスの効果とかあるんじゃないかって、だいぶ警戒したけど、かなりの当たりスキルだったね。

 

 前にも言ったけど、私は結構スタミナ依存度が高い。

 糸を出すのにも走るのにもスタミナを消費する。

 だから、スタミナを余分にストックできるこのスキルは、私との相性がいい。

 魔法が使えれば少しはスタミナにかかる負担も減らせるかもしれないけど、無いものねだりしても仕方ないしね。


 魔法といえば、それぞれの魔法の呪文の詳細も鑑定してみた。


『不快:魂に直接不快感を植え付ける』

『幻痛:魂に直接幻の痛みを植え付ける』

『濃影:影が濃くなる』

『毒触:触れた対象に毒属性の攻撃を加える』


 不快はそのまま名前通りの効果で、精神攻撃っぽい。

 幻痛も不快と似たようなもんだね。

 毒触はレベル1で覚える魔法にしては強そうだけど、やっぱりレベル1だし、何かしら落とし穴がありそう。

 濃影は、名前通りの効果っぽいけど、これどう使うの?

 うーん。

 もっとレベルの高い影魔法と組み合わせるとか?

 となると、これ単体じゃあんま使い道なさそう。

 

 まあ、どっちにしろ使えないんだけどねー。

 さて、猿も食べ終わったし、とっとと移動しよう。

外道魔法にLV2の魔法「幻痛」を追加しておきました。

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