170 魔王アリエル
あかん。
油断した。
というか、マザー統合していろいろ浮かれてた。
なんでこの人の動向を忘れちゃうかな。
大失態だ。
『オリジンタラテクト LV139 名前 アリエル
ステータス
HP:90098/90098(緑)+99999(詳細)
MP:87655/87655(青)+99999(詳細)
SP:89862/89862(黄)(詳細)
:89856/89856(赤)+99567(詳細)
平均攻撃能力:90021(詳細)
平均防御能力:89997(詳細)
平均魔法能力:87504(詳細)
平均抵抗能力:87489(詳細)
平均速度能力:89518(詳細)
スキル
「HP超速回復LV10」「MP高速回復LV10」「MP消費大緩和LV10」「魔力精密操作LV10」「魔神法LV10」「魔力付与LV10」「魔法付与LV10」「大魔力撃LV10」「SP高速回復LV10」「SP消費大緩和LV10」「破壊大強化LV10」「打撃大強化LV10」「斬撃大強化LV8」「貫通大強化LV9」「衝撃大強化LV10」「状態異常大強化LV10」「闘神法LV10」「気力付与LV10」「技能付与LV10」「大気力撃LV10」「神龍力LV10」「神龍結界LV10」「猛毒攻撃LV10」「強麻痺攻撃LV10」「毒合成LV10」「薬合成LV10」「糸の天才LV10」「神織糸」「操糸LV10」「念力LV10」「投擲LV10」「射出LV10」「空間機動LV10」「連携LV10」「軍師LV10」「眷属支配LV10」「産卵LV10」「召喚LV10」「集中LV10」「思考超加速LV6」「未来視LV6」「並列意思LV4」「高速演算LV10」「命中LV10」「回避LV10」「確率大補正LV10」「隠密LV10」「隠蔽LV10」「無音LV10」「無臭LV10」「帝王」「鑑定LV10」「探知LV10」「昇華」「外道魔法LV10」「火魔法LV8」「水魔法LV10」「水流魔法LV5」「風魔法LV10」「暴風魔法LV10」「嵐天魔法LV10」「土魔法LV10」「大地魔法LV10」「地裂魔法LV10」「雷魔法LV10」「雷光魔法LV8」「光魔法LV10」「聖光魔法LV2」「影魔法LV10」「闇魔法LV10」「暗黒魔法LV10」「毒魔法LV10」「治療魔法LV10」「空間魔法LV2」「重魔法LV10」「深淵魔法LV10」「大魔王LV10」「矜持LV5」「激怒LV9」「暴食」「簒奪LV8」「休LV9」「堕淫LV4」「物理無効」「火炎耐性LV5」「水流無効」「暴風無効」「大地無効」「雷光無効」「聖光耐性LV8」「暗黒無効」「重無効」「状態異常無効」「酸無効」「腐蝕大耐性LV7」「気絶無効」「恐怖無効」「外道大耐性LV6」「苦痛無効」「痛覚無効」「暗視LV10」「万里眼LV10」「五感大強化LV10」「知覚領域拡張LV10」「神性領域拡張LV3」「天命LV10」「天魔LV10」「天動LV10」「富天LV10」「剛毅LV10」「城塞LV10」「天道LV10」「天守LV10」「韋駄天LV10」「禁忌LV10」
スキルポイント:0
称号
「人族殺し」「人族の殺戮者」「人族の天災」「魔族殺し」「魔族の殺戮者」「魔族の天災」「妖精殺し」「妖精の殺戮者」「妖精の天災」「魔物殺し」「魔物の殺戮者」「魔物の天災」「竜殺し」「竜の殺戮者」「竜の天災」「龍殺し」「龍の殺戮者」「無慈悲」「悪食」「血縁喰ライ」「暗殺者」「毒術師」「糸使い」「人形使い」「率いるもの」「覇者」「王」「古の神獣」「暴食の支配者」「魔王」』
勝てるわけないでしょ!?
というか、鑑定一回目は妨害された。
叡智様のゴリ押しで妨害を突破して鑑定した結果がこれだ。
これ、正攻法で勝つの不可能でしょ?
ゆっくりと近づいてくる魔王。
見た目は人間の少女のようだけど、中身は完全な化物。
こんな化物とやってられるかい。
逃げるが勝ちよ。
転移。
あれ?
転移が発動しない。
な、なんで?
「ふふ。驚いているようね。逃げられないわよ。私の持つスキル大魔王には相手の逃亡を妨げる効果があるの」
Dー!
あんたの仕業か!
これあれだろ!
「大魔王からは逃げられない」ってそういうあれだろ!?
やばいやばいやばい。
「ちっ。やはり支配者階級か。鑑定を妨害したわね?」
む?
鑑定されてたのか。
まあ、鑑定は常時妨害する設定にしといたから問題ないけど。
私は叡智様があるからそれを突破できるけどね。
「まあいいわ。ここまで来たらあとはあんたを殺すだけ」
あわわわわ。
どうしよう?
「ここまで追い詰められたのはシステム構築以来初めてよ。そこは誇っていいわ」
魔王が召喚を発動する。
現れたのは10個の箱。
その箱の中から、人影が這い出してくる。
それを人影と呼んでいいのかは疑問だけど。
現れたのは人形だ。
おもちゃ屋さんに売ってるような可愛らしいものじゃない。
色とりどりの武装がついた、戦闘用の人形。
私の鑑定が、その人形の正体を看破する。
人形の中に、小さな蜘蛛の魔物が入っている。
おいおい。
ステータスがアーク超えてんですけど。
こんな隠し玉もあったんかい。
「クイーンはあんたに掌握されかけてるから使えない。まったく、とんでもない化け物よね、あんた」
あんたには言われたくないわ!
「じゃあ、死ね」
襲いかかってくる人形。
1体1体のステータスは1万をちょっと超えるくらいで、対処できないことはない。
けど、連携がうますぎる。
10体が隙なく波状攻撃を食らわせてくる。
為す術なくHPを削られていく。
う、やばい。
HPがなくなった。
MPもこの速度だとすぐ削られる。
「これで、止め」
魔王が魔法を発動させる。
それは、私も知ってる、けど、見たことはない魔法。
深淵魔法レベル10の反逆地獄。
真っ黒い逆さ十字が無数に降り注ぐ。
ゆっくりとそれが降ってくるその光景は、むしろ幻想的だった。
けど、その威力はシャレにならない。
逆さ十字が体に当たる。
その部分の体が消失した。
たった1つの逆さ十字だけで、私の体は半分くらいが消し飛ぶ。
超速回復で再生するけど、それよりも新たな逆さ十字が降ってくる方が早い。
空中には避けることなんかできっこないほどの逆さ十字。
私以外のものには一切影響を与えず、雪のように降り注ぐ破壊の象徴。
避けることも、迎撃することもできない。
当たる。
削れる。
当たる。
削れる。
あ、これ、ほ、ん、と、や……。




