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一章5

俺は、この重い空気に耐えられなくなり、口を開いた。

「生徒会長さん、何故俺達三人は、ここに呼ばれたんだ?」

会長は、我に帰ったのか思い出したように言った。

「あっ、そうだったね。それあれだよ、え~と~、君たちに分かりやすく教えるのは、どうすればいいんだけ?」

なんかイライラするしゃべり方だな。

「まぁいいや。率直に言おう。君たちにやってもらいたい『仕事』がある。いいかな?」

会長は、尋ねてきた。俺は少し考えて、返事をした。

「いいですよ。内容は?て言っても、人選でだいたいわかるんすけど。」

俺は、光樹とマリに目線を向けて言った。

「それなら、話は、早いよ。でもその前に、そこの二人に警戒を解いて欲しいんだけど。警戒されてると話しづらいだよね、ね?」

そうすると、マリが尋ねた、

「あなたは、さっき超能力を使いました。それに、あなたのことを私たちは全く知りません。」

マリが少しきつい口調で言った。マリは、さっきも怒っていたが、それとは、別の感情が伝わってきた。

「あんたも、超能力者なら、分かってると思うが、特別な力を持ってる者は、狙われ、恨みをかう存在だ。だから、見知らぬ超能力者に対して警戒するな、という方が無理だね。」

 光樹の言ってるように、特別な力なかでも、大きな力は、その便利さゆえに、団体、会社、国家に至るまでさまざまな組織に狙われている。特に相手側に、超能力者が居る場合は、超能力で狙われため、危険である。それも、見知らぬ超能力なら、なおさら警戒が必要。

「……」

 会長は、返す言葉がないのか、遂に黙り混んでしまった。

 これでは、何にも進まない。逆にこのままでは、喧嘩に発展しかねない。ケータイの子は、そんなことは、眼中にないのか、新しい棒付き飴を口に加え、棒だけになった飴を背中側にあったゴミ箱に投げ入れた。マイペースだなー。そろそろこの緊迫した空気ぶち破りたいな。辛い。

「会長さんも光樹もマリもいい加減やめましょ。そんなことより、まずは、情報交換でしょ。そこで、改めて、自己紹介」

言い終えると同時に全員の視線を感じた。ケータイの子もこっちを見た。場違いな台詞だったか?いやきっと良いはずだ。ここは、いきよいが肝心だ。うんうん。

「日沢明、普通科1年c組、6月18日産まれ。超能力は、fire系で、ランクは、2B。所属は、G、よろしく。」

なんか早口で言ってしまった。ランクと所属部署まで言ってしまった。

 しかし、依然沈黙の空気は晴れづにいる。誰も、はなから自己紹介する気がないのか、それとも、そんな紹介では、自分のことを話す気が起こらないというのか。では、もう少し詳細に話す事にした。

「fire系て言いましたが、細かく言うと契約系のア…」

「明様、それ以上は、言ってはなりません。事が大きく成りかねませんので、」

 

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