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吉良物語。〜1000年後の吉良へ〜  作者: 鳥巣頭104FLYAWAY
28/29

【愛雷鬼雷8】ギャンブルスター





〜〜〜〜〜〜〜〜

吉良街

パチスロ、ドカミ

駐車場

〜〜〜〜〜〜〜〜




アラキは、コーキーハウスの店長コウキと一緒に

吉良にあるパチスロドカミに来ていた。



コウキ

「アラキさん?

では、6万円をお借りしてもよろしいでしょうか?」


コウキはフリーザの様な口調で

一流ビジネスマンの様に話す。



アラキ

「あ、あぁ、

はい、あ、いつ返してもらえますか?」



アラキは財布から6万円抜き取りコウキに渡し

返済について尋ねた。



コウキ

「ありがとうございます。

そうですねぇ〜、次の給料日、

はどうでしょうか?」



アラキ

「あ、いや、いいんですけど

たまにそう言って、バックれる人とかいるんで

もし今日勝ったら、後で貰えますか?

負けたら仕方ないので給料日でも大丈夫です!」



コウキ

「ふっふっふ。

そう来ると思いましたよ、言ってみただけです。

今日勝ったら今日、お借りした5万円は

必ずお返ししますよ。

あと、『負けたら』なんて言ってはダメですよ?

私達は常に勝者でいなければいけません」



アラキ

「は!!そうですね!

大切な事に気づかせていただきました!

ありが、、、ん??

あれ?5万円?

6万円ですよね?」




コウキ

「ふっふっふ、言ってみただけですよ

6万円、お返ししますよ

ふっふっふ。」



アラキ

「あ、あぁ、、、」




2人はそんなやり取りをしながら

ドカミの中へ入って行った。



〜〜〜〜〜〜〜〜

店内

〜〜〜〜〜〜〜〜



新人店員

「いらっしゃいませ〜!、、、

!?!?!?

背は低いがどこか逞しい佇まい、そして

鋭く曇り一つない澄み切ったこの目つき、、、」


新人店員はインカムを押した。


「店長!店長!

“スターダム”です!

“スターダム”が来ました!」


新人店員はインカムで店長にコウキが来店した事を伝えた。



店長

「なに!?」


店長はすぐさま防犯カメラを確認した。


店長

「久しぶりじゃねえか、、、」


店長はインカムを押し、全社員に向けて伝えた。


店長

「全社員に告ぐ!

“スターダム”が半年ぶりに御来光した!

このお方のお陰でこの店は成り立っている!

敬意を払い、勝利の祈りを捧げろ!

今日こそ勝って送り出すぞ!」



店長が気合の入ったインカムを飛ばした。



店員

「待ってましたよスターダムさん!俺の家族はあなたに食わせて貰っているといっても過言じゃ無い!

了解です!」


「もう!全然来なくなちゃったから心配してたっすよ

スターダムさん、、、

了解です!」


「キャー!!スターダム様ー!!大大大ファンです!

またお会いできて光栄です!

私の推しはスターダム様だけよ!!

了解です!」


「あ、あ、あ、あれが伝説のスターダム!震震震

生きてる内に会えるなんて!震震震

了解です!」


「やっぱりな!防犯カメラの映像写真のまんまだ!

すげぇ!すげぇオーラだ!負ける気がしねぇ!!

了解です!」



見守るだけだが、店員達も気合を入れた。




コウキが店内を散策し、

“CR飢えた狼”に座り、アラキに借りた1万円を投入した。



普段の店員達の店内配置は、各々のエリアに配置される。

しかし、“スターダム”が来店した時のみ

“スターダムローテーション”“通称SRT”と言う、全社員が全てのエリアを順番に見回れる独自の配置体制にチェンジする。



店長は防犯カメラで見守り、店員達はコウキの座ったエリアをローテーションで見守った。



副店長

「久しぶりですね店長。

あれだけ毎日来ていたのに

この半年間、彼はどこで何をしてたんでしょうね」



事務所で副店長が店長に話しかけた。



店長

「そうだな。

まあ大方予想はつく。

彼がギャンブル以外の事をするとは思えん。

どこかでギャンブルでもして負けていたんだろう。

そしてそこで借金でも作って返済の為に働かされていた、、、

そんなとこじゃないか?」



店長は渋みを効かせた話し方で話した。



副店長

「そうですねぇ、、、

僕もそう思いますよ。」


副店長も同意見だった。



しばらくすると、コウキは席を立ち、別のエリアへ歩いた。



店長

「おい!

もう台チェンか!?」


店長がそう言うと、店員が台を確認した。



店員

「はい!

1度も当たらず、1万円で74回転です!」




店長

「流石だな、、、

くぅぅ、勝ってくれよ“スターダム”!」




コウキ

「ハァーーー、スゥーーー

ハァーーー、スゥーーー」



コウキは気を研ぎ澄ませながら、“飢えた狼”の様な息遣いで当たりそうな台を選びながら歩く。

コウキは自然と、その台の特性を己に宿す事がある。

コウキはギャンブルに飢えている。



歩いていると、アラキに遭遇した。



コウキ

「アラキさん?

調子はどうですか?」



アラキ

「きめぇ、1万円負けました

コウキさんはどうですか?」



コウキ

「ふっふっふ。

私も同じく1万円しっかり負けましたよ。

アラキさんからは私と同じ匂いがしますねぇ」



アラキ

「たしかに、、、

僕も運の悪さには自信がありますよ。

あはははは」



コウキ

「ふふふ

それは良い事ですよぉ

あと、『運が悪い』ではなく、『運が逆流しいてる』の間違いですよ?

つまり、私達が合わされば化学反応が起きるかもしれませんねぇ』



アラキ

「は!!!!

なんてポジティブな発想なんだ!

確かに!

勝てる気がしてきました!」



コウキ

「そうですその意気です!

では、“Round2”と行きましょうか

ふふふふふ。」




アラキとコウキは再び次なる台を探し始めた。




店長

「んん??

この隣にいる奴は誰だ?

、、、、、確か一緒に入ってきたような、、、

おい!

スターダムと一緒に入ってきた奴の台を確認しろ!」



店員がアラキの打っていた

“CR魔法少年マキカフミカ”を確認した。




店員

「て、店長!

こちらもスターダムと同じく

1万円で74回転です!」



店長がすぐさま防犯カメラを少し前に戻し確認した。



店長

「おいおい、スターダムとほぼ同時に席に座って

立った時間もほぼ同時じゃねえか、、、

しかも回転数は“74”

“吉の7”と“凶の4”

この事態は吉なのか?凶なのか?

どっちだ?どっちだと思えばいいんだ?

、、、は!!

はは、ははははは

そうか、俺も所詮はギャンブラーってことか、、、」




ドカミの店長は不敵で満足げな笑み浮かべ

自分もギャンブラーなんだと再認識した。





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