【愛雷鬼雷6】イジェン山の乱-弐-
センゴクウ
「なんだ、、、
噴火か?、、、」
トウティティ
「おおーーーーーー!!
すーーーげぇーーーーー!!」
トウティティは仰向けの状態のまま
イジェン山の力強い揺れを感じた。
ゴゴゴゴゴゴゴーーーーー。
ーーーーーーーー。
そして揺れはおさまり
静かな時間が数秒流れた。
と、センゴクウとトウティティが
湖の真ん中に何かが居る事に気付いた。
センゴクウは湖の真ん中の方に体の向きを変えた。
トウティティは仰向けになったままセンゴクウと同じ方を向いた。
センゴクウ
「、、、なんて恐ろしい空気だ、、、」
トウティティ
「コイツはヤベェ、、、最高だあ、、、
オレの全細胞がムラムラしてやがる、、、」
山の揺れがおさまり、湖の真ん中の「何か」の姿が現れてくる。
人型で端正な顔をした人間の男だが、明らかにただの人間では無い。
その「何か」は圧倒的な魔が魔がしいオーラを纏っていた。
トウティティ
「ほぉーーーい!!
よう!!
なんだテメェ!
ここでなにしてんだ!?」
トウティティがヤバい奴が出てきて起き上がりながら
嬉しそうに話しかけた。
???
「ほうほ〜〜う。
妾に恐れをなさずに話しかけてくるとはなー。
怖がらせようと山をちょいと揺らしたのじゃが
舐められたものじゃのー。」
「何か」が魔が魔がしいオーラを纏うも
麗しい男の声色で呟いた。
センゴクウ
「おい!
話ができるのか?
お前はここの魔物なのか!?」
???
「ふっふっふ
魔物かどうかは、
ちょいと遊んで確かめたらどうじゃ?
男前さん?」
「何か」が麗しい男の声色でセンゴクウを誘った?
センゴクウ
「遊ぶ?
「遊ぶ」とは
どうゆうことだ!?」
センゴクウが「遊ぶ」を理解できずに叫んだ。
トウティティ
「へん!
この状況で「遊ぶ」ったぁー!
「殴り合おうぜ」って事に決まってんだろうがあー!!」
トウティティがそう叫びながら
「何か」の方に疾く飛んだ。
???
「はや」
「何か」はそう呟き
次の瞬間には
トウティティの右パンチが「何か」の左頬を捉えていた。
ドガーーーーーン!!!
「何か」はセンゴクウとは反対側の湖の無い浜辺まで
トウティティの拳と共に一気に押しやられた。
浜辺の段差がある角にトウティティの拳が顔面に
めり込んだままの状態で「何か」の上にトウティティが馬乗りになった。
トウティティ
「おうおうおう!
テメェ、こんくらいのパンチ余裕だろー!?
オレには分かるぜ!?」
???
「ほぉ〜う、貴様、中々のベッピンさんやなぁ〜
【ドフラン“コ”様】に好かれそうやの〜。
しかし妾はあっちの男前さんに遊ぼうと言ったんじゃがなあー。
女の方が遊びにきちゃあ、シャレにならへんわぁ〜。
そやけど、女が一人称“オレ”はあきまへんなぁ〜。」
「何か」は京都弁のような話し方でトウティティより
センゴクウを好んでいた。
トウティティ
「あぁ!?
ドフランコ!?誰だそりゃ!?
テメェもしかしてオカマか!?
【オカマの魔物】って初めてだぞ!笑
ははははは!」
???
「ふん。
お前も女の癖に“オレ”言うたり
似たようなもんやでぇ〜??
まあ、妾はおなごに何の興味もあらへんから、
そこ、どいてくれはりますか、、、」
トウティティ
「おわ!!!」
「何か」はそう話して、手も足も使わずに
トウティティはセンゴクウの近くにぶっ飛ばされた。
トウティティ
センゴクウ
「アンシェントか、、、!!」
2人が息ピッタリに呟いた。
センゴクウ
「おい、通常の魔物ではない
奴は人型だが古代の魔物だ
今貴様は奴の“念力”で吹き飛んだ」
トウティティ
「ふははは
オレもそう思ったとこだ
アンシェントとヤレるなんてラッキーすぎんだろ」
トウティティは喜びセンゴクウに返答した。
続けてそのアンシェントに叫び話しかけた。
トウティティ
「おぉい!
テメェー名前はあるのか!?
あるんだったら教えてくれよ!?」
???
「、、、
人間の分際で妾の“波”にピンピンしておるわ、、、
良い人間が育っておるな〜。」
と呟いた。
そして
「教えてやろう。
妾の名は“アベノ・オニマロ”
2000年以上生き永らえている
平安の世より産まれし、“魔の元凶”
魔物は妾の“霊極法”式神から派生した者達じゃ。
どうじゃ、面白い事が聞けたじゃろう。」
センゴクウ
「なに!?
アベノ!?オニマロ!?平安!?式神!?
霊極法!?
魔物の発生はコイツの仕業か!?」
トウティティ
「にににに!
2000年!?
竜皇よりも長えじゃねえか!?
コイツもしかして竜皇より強えんじゃねのか!?
いやいやいや、それはないか、、、」
トウティティがオニマロの寿命に驚愕しながらも
昔、竜皇(竜神)が自分の強さを自慢するかのように大技を見せてきた時の事を想像した。
トウティティ
「そうかいそうかい!
オニマロさんよう!
オレの名は銀河彗星竜剣術
竜剣聖“マリナオ・トウティティ”
我が最強の師、銀河彗星竜に匹敵する強さとお見受けした!
オレと正々堂々、本気の殺し合いをしてくれないか!?」
トウティティが嬉しそうにオニマロに叫んだ。
オニマロ
「、、、構わんぞ
妾も戦いは好きじゃ、、、」
オニマロは麗しい男の声で返答した。
センゴクウ
「ちょ、ちょっと待て!
魔物の元凶だぞ!?
強いなんてモンじゃないはずだ!
死ぬかもしれんぞ!?」
トウティティはセンゴクウの言葉に耳を傾けず
すぐに戦闘態勢思考になった。
トウティティ
「グラハ・ナクシャトラ・ドゥーマケートゥ・ナ
ーガ(銀河彗星竜)
ウトパタド・ナーガ・カドガ(翔竜剣)」
トウティティが剣を両手で後ろに構えて
サンスクリット語で呪文の様な言葉を呟いた。
その剣がその呪文に反応し少し煌めき、
トウティティの目玉も黒目が無くなり
白目が少し煌めいた。
そしてトウティティは姿勢を少し低くし、
オニマロの方に翔んだ。
センゴクウ
「ま、ま、待て待て!
私にも少し話をさせ、、、」
センゴクウが慌てて止めた。
が、全部言い切る前にトウティティが動いた。
オニマロ
「ほう、、、」
トウティティとオニマロの距離は約100m
0.5秒弱の速さで翔んできた。
オニマロは霊極法“波”を防御として使い
トウティティの“翔竜剣”から身を守り防いだ。
見えないオーラの“波”の防御と
トウティティの凄まじい剣撃がぶつかり合い
鈍く太く深い重低音が響き渡った。
オニマロ
「お主、凄いではないか。
ただの人間がどうやってここまで鍛えたのじゃ?
教えてたもれ?」
トウティティ
「はん!
凄いだろ?
教えてやりてえがこうなるのは“才能”だな
戦いが好きで好きで仕方ねえ
“純粋な欲からの才能”だ」
オニマロ
「才能か
ふふふ、それなら納得じゃ
妾も才能が溢れすぎてこうなったからの〜。」
トウティティ
「へん!
じゃあ長生きの秘訣でも教えてくれ、
よっ!!!」
そう言ってトウティティは次の剣撃をしかける。
重くて疾い剣撃がオニマロの“波”の防御に嵐の様な乱撃で
約100発、10秒くらい襲いかかる。
そしてトウティティは遂に“波”が鈍い音と共に壊れるのを感じた。
オニマロ
「なぬ!?」
トウティティ
「勝ったぁ!!!」
トウティティはすかさずオニマロの本体の首に斬りかかる。
だが、、、
「ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!」
オニマロがトウティティよりも速く
右、左、右、左のパンチを溝落ちに4発
最後の1発を前蹴りで溝落ちに蹴り上げる。
トウティティ
「ぐぅえぇー!!」
鍛え上げられたトウティティの体がくの字に曲がった。
オニマロ
「“波乱”」
そしてオニマロはそう呟き、右手の人差し指と中指を立て
“印”を結んだ。
次の瞬間、少し煌びやかな光のオーラの“波”が
トウティティを又も、センゴクウの位置へ押し飛ばした。
センゴクウ
「、、、強いな、コイツも、だが、
私達では勝てない、、、昔のボスなら、、、」
センゴクウが飛んできたトウティティを一瞬見て
オニマロの方を見ながら呟いた。
トウティティ
「痛い、痛い痛い痛い痛い
やべぇ、マジ痛え!」
トウティティがうずくまりながら話した。
オニマロ
「なかなかどうも、
ここまでの領域に人間が到達しているとはな。
2000年以上生きてきたが初対面じゃ。
妾は嬉しいぞ。
お次はお前さんかい?」
オニマロは麗しい声で話した。
センゴクウ
「、、、いや、通常の魔物なら始末する手筈だったが
お前の様な奴がいたとは
こちらも好戦的にとはいかん。
通常の魔物は話す事はおろか、生物を見ただけで
襲いかかってくる。
お前は何か目的があってここに来ているのか?」
センゴクウが問いかけた。
オニマロ
「ほほほ。
流石高身長の男前じゃな。
育ちが良い、冷静じゃ。
妾はお話も好きだ。
少し話そう。」
オニマロは話し始めた。




