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吉良物語。〜1000年後の吉良へ〜  作者: 鳥巣頭104FLYAWAY
19/29

【嵐煌19】津平の赤い悪魔


(スパン!スパン!)

そしてタクチとZXにも《何か》が直撃しようとした。



(ガチン!ガチン!)

しかし、2人に襲いかかったその《何か》をタクチが両手で一瞬で掴んだ。

それは《赤く鋭い触手》だった。




「おいユージてめえ、俺様に2度も刃向かうつもりか?あぁコラァ?」




タクチがユージの方を般若の如く静かに睨んだ。

その《赤く鋭い触手》はユージの方から伸びていた。




しかしそこに立っていたのは明らかにユージではなく、、、、、上半身裸のヒデキだった。

がしかし、その姿はヒデキであってヒデキでは無い。

そう、ヒデキの背中からは

赤い蜘蛛の様な足が8本生えていたのだ。




「おいハゲ、、、てめぇが何でそこに立ってんだぁ?

今そこに立っていたのは、

さっき俺様がブン殴って昇天したユージだろうが?、、、、、てめぇぇら一族は俺様を、

舐めてんのかぁぁぁ!!!!」



タクチが王子の顔の原型が無くなるくらいの

般若の顔でブチギレながら叫んだ。



ヒデキはタクチの声に反応せず、黙って下を向いていた。




ヒデキ

「、、、、、、、、」




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

〜回想シーン〜

約1000年前

20XX年

津平ヒデキ宅

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜






〜朝9時頃〜




ヒデキ

「おい!ユージ!

どこいくんだ!?

今日の晩飯はお前の好きな母さん特製の

津平丼(津平の山で採れた山菜と豚肉を甘辛く炒めて米にぶっかけた丼物)だぞ!

はっはっはあ!!ぷはあ!」



ヒデキがタバコを吹かしながらドスの太い大声で優しく話した。



ユージ

「あぁ?マジかよ、うわどーしよう。

バックれようかや?、、、

いやわりぃオヤジ、今日はケンタとイワコと素潜りの約束してるから出掛けるわ。」



ユージがダルそうに話した。




ヒデキ

「おぉそうか!

じゃあお前の分も父さんが食べちまうぞ!?

うめえぇぞぉ!母さんの津平丼は!

はっはっはあ!!ぷはぁ!


母さんの飯の後の一服がまたなあー、

たまんなくてなあ!!はっはっはあ!!」




ユージ

「オヤジ〜、あんまりタバコも吸い過ぎんなよ、

サブのオヤジが言ってたぞ?

タバコは吸っても吸われるな。って、

もう歳なんだから食い過ぎとか、自分の体も気を遣えよ、」




ユージがダルそうに喋った。



ヒデキ

「おいユージ!それおまえ!

酒は飲んでも飲まれるなの間違いだろ!?

ぶわっはっはっはあ!!ぷはぁ!


あと誰が歳だってえ!?

父さんの頭を見ろお!?

まだまだフッサフサで上も下も元気だぞお!!

ぶわっはっはっはあ!!」





ユージ

「たく、、、ならいいけどよ〜、

んじゃ行ってくるわぁ〜、」






〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

〜夕方6時頃〜

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜






母さん

「お父さーん?

夜ご飯できたわよおー?」





ヒデキ

「おぉ!できたか!

どれどれ!

(むしゃむしゃ!むしゃむしゃ!)


うん!!ワンダフォー!!

母さんの津平丼はやっぱりうんめぇなぁ!!

ぶわっはっはっはあ!!」




ヒデキがドスの太いデカい大声でうまそうに食べながら話した。




母さん

「ちょっとお父さん!?

いつも言ってるでしょ!?

そんなに急いで食べたら牛になるわよ!?

よく噛んでゆっくり味わって食べないとダメよ!?」




ヒデキ

「おい母さん!

いつも言ってるだろ!?

俺の仕事は、牛じゃなくて豚を運んでるんだあ!

例え1000年経っても、俺が牛になる事はないぞぉ!?

なるんだったら豚だあ!!

ぶわっはっはっはあ!!」





母さん

「、、、、、、まあいいわ、、

食べたら食器を水につけといてね?

あと地下室もついでに掃除しといてくれる?

私は今から町内会の集まりに行くから遅くなるわね?」





ヒデキ

「おう!

いつもの事だな!

ぶわっはっはっはあ!!」




そうして母さんは町内会の集まりに出掛け、

ヒデキは津平丼をユージの分まで食べた。





〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

同時刻夕方6時頃

福井県水晶浜

ユージ・ケンタ・イワコ

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



海から顔を出したユージとケンタとイワコ。



ユージ

「ぷはぁ!

おいケンタ、もう帰ろうぜ

今日こんなに潜ってるのに1匹も獲れねえ

でれムカついてきた」



ケンタ

「ぷはぁ!

なんで今日こんな獲れんやあ!?

クソきめーだけど!?はあ!?

キメーで温泉やめて海鮮丼食って帰るか!」




イワコ

「おいユージ、おめぇの脇が今日は一段とクッセェから魚が逃げたんだぞ

責任取って海鮮丼おれの分奢れよ」



ユージ

「あぁ?おめぇ魚みてぇな体型しやがって

突くぞ」






そう、いつもなら1日中潜ったら1匹も獲れないなんて事はない。




ユージ

「ん??

あぁ!?

あぁ!?!?!?」




その時、物凄いスピードでこちらに向かって泳いで来る《物体》に気づいた。





イワコ

「ぬは!?

おいユージ!

おめぇの脇の匂いで魚が寄ってきたぞ!」






ユージ

「うをわぁぁ!!

魚じゃねえぇぇぇ!!」




ケンタ

「おい!ユージ危ねえぞ!」





ケンタがその《物体》がユージの方にぶつかって来るのを庇ってユージを守った。




「ドカン!!!!!」




その《物体》がユージとケンタにぶつかった。




「どっっはぁぁ!!」



ユージとケンタが数メートル吹っ飛んだ。



ケンタ

「おいユージ!大丈夫か!?」



ユージ

「いたぁ!鼻いたぁ!

でも助かった!

ありがとうケンタ!」



この時、ユージの鼻が曲がった。



2人は無事だった。

そして《物体》の方を見た。


、、、

その《物体》は白いゴリラだった。




「白いゴリラァァァァ!?!?!?」

2人が口を揃えて驚愕した。



イワコ

「ユージ

おめぇの脇の匂いでゴリラが怒っただぞ」



イワコがそれが当たり前かの様に呟いた。




白いゴリラは2人にクロールでぶつかった後、

そのまま浜に上がり、直ぐに山の方へ走っていった。





ケンタ

「おい、白いゴリラなんて初めて見たぞ!

興奮してきた!!

追いかけようぜ!?」



ユージ

「だな!

あいつ、俺の自慢のお綺麗な鼻どうしてくれんだ!

捕まえてあいつの鼻も曲げてやらねえと気がすまねえ!!」




イワコ

「ん?いやまて、ありゃ熊だ

しかも速過ぎてもう追いつけねえぞ」




ケンタ

「くっそー!」




ユージ

「やべえ、マジで思いっきり鼻曲げてやりてえ」




2人がそう呟いた後、

海の波が揺れ始めた。




ユージ

「ん?なんか波強くね?」



ケンタ

「おい!また何か泳いできたぞ!」



ケンタが指差す方向にまた《物体》が凄まじいクロールで波を連れて泳いで来る。




ユージ

「は!もう1匹ゴリラが泳いでるぞ!

今度は肌色のゴリラだ!」




ケンタ

「ぬおぉーー!!」




2人がそう話している内にその《物体》は目の前を凄まじいクロールで通り過ぎ、そのまま浜に上がり

さっきの白いゴリラと同じ方向に走っていった。



ケンタ

「あれなんか、人だった事ね!?」



ユージ

「だな、、、

しかも腕にタトゥーみたいな文字で

《K・K》って書いてあった、、、、、

、、、


あ〜

今日はなんか疲れたな、変な事が起きなきゃいいけど

もう帰ろうぜ」




イワコ

「いや、、、ありゃ猿だ」





3人は疲れて食欲がなくなり

海鮮丼を食べずに地元まで帰る事にした。




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ヒデキ自宅

夜8時過ぎ

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜




「やっぱり母さんの津平丼はワンダフォーだなあ〜

ワンワン!ワンダフォー!ワンワンワンダフォー!

ぶわっはっはっはぁ!!」




ヒデキが上機嫌にタバコを吸いながら、

歌いながら津平丼を食べ終え食器を洗っていた。




「おっ、そうだ!

地下室も掃除しなくちゃいけないんだった!

忘れたら母さん怒って津平丼が2度と食べられなくなるからなあー!

いよしっと!食器洗いはおわり!」




ヒデキは食器洗いを済ませ、次のタバコに火を付けて地下室に向かった。




「暑う〜!

夏の地下室は暑いなあ〜!

さっさと済ませるかあ〜!


いやぁ〜、あいつらも大人になって

昔のオモチャもこんなガラクタになったなぁ〜

けっこー!けっこー!津平っ子ー!

ぶわっはっはっはぁ!!」



ヒデキは汗だくになりながら

地下室の散らかった物達を整理していった。



「痛て!

ん?なんだこれ?」



ヒデキの頭に小さな箱が落ちてきた

その箱には、読めない文字がいくつか書いてあった。



「あぁ?なんだこの箱は?

!?

まさか母さん、俺達の結婚指輪をこんな所に閉まったんじゃないよな!?

そういえばずっとつけてないなあ!?

開けてみるか!」





ヒデキはその箱を、、、開けた。





地下室は少し薄暗くてよく見えないが

その箱の中には、赤い小さな物が入っていた。




「んん??

なんだ?薄暗くてよく見えないな

なんだ赤いぞ、、、たまご??」



ヒデキはふざけて言ってるのではない。

箱の中に入っていたのは、《赤い玉子》だった。




「母さんだな!?

こんな所に玉子なんか閉まって〜、

どうせ忘れてんだろ、

かわいいなぁ〜、

よし!帰ってきたら渡してやるか!」



ヒデキは《赤い玉子》を箱から掴み

手に持ったまま1階へ続く階段をスキップで登った。



「えっほ!えっほ!えっほ!えっほ!

伝えなきゃ!伝えなきゃ!

母さんに玉子を地下室に忘れてるぞって伝えなきゃ!」



「つるんっ!!」



「ぬあっ!」



ヒデキは自分の汗でビタビタになった階段で滑って

後ろに転んでしまった。

そして手に持っていた《赤い玉子》が手から離れ、宙を舞い

神の悪戯なのか、ヒデキの口の中に入っていった。




「ゴパッ!」



そして、逆に口に咥えていた火の付いたタバコが口から離れ、宙を舞い

ヒデキの汗が付いていない場所に落下し、

地下室に引火した。



そして、ヒデキは後頭部を打ち、

気絶した。。。





〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

町内会の集まり

母さん(ヨッちゃん)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜




町内会会長エッちゃん

「それでさぁ〜!

家のサブなんか毎日家でゲームしかやっとらんだべぇ!?

ゲームなんかやってねえで、男なら金稼げえ!現場でてこぉい!なんて毎日言ってるんだよ〜!」




母さん(ヨッちゃん)

「へぇ〜!

サブくんてゲーム好きなんだあ!

家のユージも毎日遊んでるのよねぇ〜!

今日は水晶浜に素潜りに出掛けてるのよ〜

今の子は野望とかないのかねぇ〜!」




エッちゃん

「あら、そういえばコイジ(エッちゃんの弟)も今日水晶浜に熊を獲りに行くって言ってたわねえ〜、、、


お互い3人の息子がいる同士だから熱くなって

話が燃えてくるねぇ〜!

何か本当に燃えちゃったりして!あっはっはっは!」





母さん

「あらやだ!エッちゃん!

そんな冗談よしてよ!おっほっほ!」



「あははははは!」



町内会の集まりにて10人くらいで

皆んなで冗談を言い合ったりして談笑していた。




町内会の奥さんA

「あれ?

なんかあそこ煙がでてないかしら?」




エッちゃん

「えぇ!

え!?あそこって、、、

ヨッちゃんの家の方じゃない!?」




母さん(ヨッちゃん)

「え?、、、、、、」



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ウーーーーーーーーー!

カンカンカン!

ウーーーーーーーーー!

カンカンカン!

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜





消防車の音が、

星空が美しい津平の空を響き渡った。






〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ヒデキ自宅

夜9時頃

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜




消防士

「おーーーい!

中に誰かいないかあーーー!」




1人の消防士が燃えたぎる家の方へと叫んだ。



母さん

「え、、、

お父さん、、、」



母さんが自宅に駆けつけた時には、もう

自宅はほぼ全焼していた。

声を出す事も出来ないくらいに。






そして消防士の懸命な消化活動により

火は消えた。

しかし、家は全焼した。




そして、ちょうどそのタイミングでユージが自宅に着き、母さんに話しかけた。




ユージ

「お、おい、母さん、

どうゆう事だよ、、、

、、、、、

オヤジは!?オヤジはどこだ!?」




ユージは全焼した自宅を見て、直ぐにヒデキの安否を心配した。




消防士

「すみません、どこにもオヤジさんらしき人は見当たりませんでした」




ユージ

「う、うそだろ?

今朝までオヤジはいつも通りタバコ吸いながら

ウルセェ声で笑ってたんだぞ!?

冗談はよしてくれよオヤジ、、、

、、、、、、、


クソッ!

あのゴリラだ!

あのゴリラから今日とゆう日がおかしくなったんだ!

あのゴリラが俺の鼻も俺の人生も捻じ曲げやがった!

ぜってぇ許せねえ!!」




ユージが憤怒の心を抑え込みながら

拳を強く握り呟いた。




ユージ

「母さん、おれがまた家を建てるよ

おれがこの津平で、オヤジの声くらいデカい家を建ててやる。」



ユージはその時、強い野望を胸に秘めた。

母さんは頷きながら全焼した自宅を見つめていた。




母さん

「は!」



母さんは何かを思い出した。



母さん心の声

「地下室だわ!」




母さんは全焼した自宅の地下室の入り口へと走っていった。



ユージ

「母さん!

あ!地下室か!」



ユージも地下室へと走っていった。




燃えた家の木材で地下室への通路が塞がれており

それをユージがどけた。

そして、燃えた階段を降りた。




「オヤジ!?

いた!オヤジがいた!」




ヒデキは燃えた地下室に気絶した状態で倒れていた。

ヒデキの体は灰などで少し黒ずんでいたが無地だった。




「オヤジ!

オヤジ!おいオヤジ!」


ユージがヒデキを揺すった。



母さん心の声

「お父さん!起きて!」



ヒデキはその声と、体を揺すられて

起きた。




ヒデキ

「あぁ?いて、いてててて、

おいユージじゃないか!

なんだ!お前俺よりデケエ声がでるのか!

成長したなあ!ぶわっはっはっは!」




母さん心の声

「よかったぁ!!!!」




ユージ

「よかったぁ、、、

おいオヤジ、何があったんだよ?

家が全部燃えてんじゃねえか

、、、、、

あと、オヤジ、髪の毛ねえぞ」




ヒデキの髪の毛は火事で、燃えた。

頭皮も燃え、2度と生えてこない頭皮環境になった。




ヒデキ

「おぉ!ワンダフォー!!

、、、、、、、

そうだ!そんな事より母さん!

地下室に玉子忘れてるぞ!

ほれ!、、、、、

、、、、、、、、

あれ?玉子はどこ行ったんだ?、、、」





〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

1000年後

オアシス

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜




タクチ

「おいこらハゲ、てめぇ、その背中の気持ち悪りいもんはなんだ、、、

俺様が開けた風穴から手が生えたってか?

あぁコラァ?」



ZX

「ヒデッさん!

どうしちまったんだよ!?」



、、、、、、、

、、、、、、、

、、、、、、、



?ヒデキ?

「、、、、、、、、、、、

我が名は《蜘蛛真赤》

お前達人間よりも、遥か古来より

この世界に生きる者だ、、、、、」






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