追う背中
憧れた 背中に向けて 手を伸ばし
辿り着けたか 振り返る道
周りには人が絶えず
周りでは笑いが絶えず
そこだけはいつも世界が違う
そんな風に思ってた
その輪の中には自分もいて
どこか妬ましく思いながら
それでもそこにいる
それぐらいに
側にいたいと思わせる人
絵に書いたような超人で
なんだって叶う
なんだって叶えられる
そんな事を思わせる人
同じようになりたい
そう思っても
同じようにはなれない
そう思った
知識や技術は
努力で補えても
人柄までは補えない
妬むように憧れてる
そんな自分では同じにはなれない
輪の中にいる自分
輪の外から眺めてる自分
同じ場所に立っていても
離れた場所に立っていても
感じる距離は変わらない
近いようで遠い
遠いはずなのに近い
惹かれるのに
近づけない
追っているのに
近づけない
それでも追うことをやめられないのは
悔しさからなのか
憧れが強いのか
あの輪の中にいる自分
輪の中心にいる自分
もしもそんな世界があるなら
その時あの人はどこにいるのだろう
中心点は一つなのだろうか
だとしたら、中心はどこにいくのか
あの人が歩んだ時間と同じ時間を歩んで
あの人が立っていた場所に立ってみて
それで、自分は何者になれたのか
憧れた世界はここにあるのか?
ひたむきに 打ち込む姿に 憧れて
追い続けた影 繋いだその手
得たものは 望んだ輪では ないけれど
望めば得られる ものでもなくて