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ココロの防波堤

作者: まえとら

人間関係に疲れたり。生まれてこなきゃよかったなとか思ったり。どうせ自分なんてと思えたり。心が壊れそうな時。


そんな時、私は日常に背を向けて故郷の海に会いに行く。あの海に。



子供の頃。父と腰かけて釣りをした防波堤に。


ムカデやミミズのような細長い多毛類の生物のイソメやゴカイが苦手で釣り針にさせない。そんな私にもサビキ釣りを教えてくれた父。


小さなカゴの中にコマセという海中にまく撒餌を釣竿で釣り糸をしゃくり魚をおびき寄せ、小さなピンク色をしたエビのオキアミに似せたビニールがいくつもついた仕掛け。

夕陽を眺めるとそろそろ帰ろうとなって。夕飯のおかずに小さなアジを釣って帰ったあの防波堤。



白いカモメは空で遊び。トンビは空をピーヒョロロロ。貨物船は通り過ぎてゆく。波音は歌い。波光をきらめかせる。潮風が頬をなで髪をなびかせる。


この海は私にとってのココロの防波堤。

私は心を取り戻す。

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