1/2
すべてはここから
まただめだったよ
わたしはつねにいしきがあるじょうたいと
ないじょうたいをくりかえしている
いしきがないときはまだいいのだ
だがいしきがあるときはとてもつらいわ
ぼくのまわりにはなにもないから
だからせかいをつくってそのせかいでのいとなみをみて
わたしのいしきのあるじかんをすごそうとおもった
だがおれのいしきがきえまたいしきがもどると
せかいはほろびていたんだ
かなしかった
わたしのいしきがなくなるまでそんざいしていた
せいめいがいしきがもどるとなにひとつないのだ
こうはいしたせかいになっている
あたしはなんどもせかいをつくったの
なんどもなんども
そのたびにせかいとあたしのこころはこわれたわ
もういやよ
おれのこのこどくもぼくのせかいがこわれるのも
なんどもくりかえしわたしはおもいいたったのさ
じふんがむりならかわりのものにやらせればいいと