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救う場所、救う人《前編》

 

「行ってらっしゃーい(きゅいーー)。」


朝の清清しい空気に響き渡るのんきな声。

もちろんビットマン家の光景の一部である。

娘メルトとドラゴンのコドラに見送られて家を出たのは、一家の大黒柱たる母ミーメルである。

その顔付きは家の中で見せる温和な表情とは違い、どこか凛々しい。

その理由は向かっている場所にある。

そこはまさに戦場

というか職場

いつの時代も”働く”ということは”戦う”ということである。たとえ傭兵や、騎士、戦士でなくともそれはかわらない。

むしろ平時であればこそ一般の人達の職場が”戦場”と呼ばれるである。

つまりは勤め先に向かっているだけなのだが。

働くお母さんは大変なのである。


それはともかく、


「ドコダミはまだ余裕があったわね。包帯は注文したから大丈夫と。・・・ピニッキと青ペロンセンは在庫あったかしら?あったわね。あったはずだわ。・・・そういえば包帯が届くのは今日だったかしら?たしか・・・・・・・。」

凛々しい表情でぶつぶつ独り言を言いながら歩くミーメル。細い道から大きな道に出て橋を渡りさらに歩き石畳の町中を進む。やがて道が十字に交差した広場を通り抜けてると職場(戦場)の病院の扉を開ける。


「おはようございます。」

挨拶をしながら病院の奥に入っていくミーメル。すると受付のカウンターを掃除していた二人が顔を上げる。

「あっ、おはようございますミーメルさん。」

ツインテールの利発そうな女性がまず挨拶をする。名前は、イーナ・ビッグス。愛称はイーナ

「ミーさんおはようございまーす。」

どことなく間延びした雰囲気を漂わせたショートカットの女性がつづいて挨拶する。こちらの名前は、マテリール・ヘルシェ。愛称はマテリル。

この二人は看護士としてこの病院に勤めている。まだまだ経験は浅いが患者たちの評判は悪くないし仕事もまじめに取り組んでいる。

「どうしたの?朝から受付を雑巾拭きなんかして。」

不思議そうに二人に尋ねる。掃除は基本的に昨日のうちに済ましているはずなのだ。

すると二人は一瞬顔を見合わせると苦笑いし。

「・・・実はマテリルがまたやりまして。」

と、言った。

「・・・エヘヘへへ。」

当のマテリルは後頭部に手をあてながら、はにかんでいる。

「今度は゛なに゛をやったの?」

苦笑しながらマテリルを見るミーメル、

マテリルは黙って床を指差す。そこには割れた花瓶が転がっていた。

「なるほどね。気を付けて片付けてね。」

納得するミーメル。マテリルが゛なにか゛するのはいつものとこなのである。

つまりはドジッ娘。

「ちなみに8代目の花瓶でした。」

テキパキと破片を片付けるイーナ。マテリルの後始末を嫌な顔ひとつせずにすることから好い人であることが解る。

「もういーよイーナ。十分綺麗になったよー。」

「ダメ!まだ破片が少し残ってる。」

若干神経質だが。


「頑張ってね。」

そんな二人を後にさらに奥に進むミーメル。

と、院長室から小柄な老人と長身の女性が出てきた。

「おはようございますファーティー院長。おはようテッラ。」

「おはようミス・ビットマン」

そう答えた白髪混じりの老人こそミーメルが勤める病院の院長である。名前は、ヴェルナー・ファーティー。通称ファーティー院長。若い頃は城の専属医をしていたという噂もあるほど腕は良い。ただ年のために第一線から身を引いている。

「おはようミーメル。」

柔らかく微笑みながら挨拶するのは、テスハセンラミ・メッサーシュミット。名前が長いので愛称のテッラで呼ばれている。この病院の女性医でありミーメルの親友でもある。魅惑的雰囲気を持った大人の女性といった感じで、町中にはファンクラブまであるという。しかし、ファーティー院長の唯一の弟子ということと、いまだに独身ということであらぬ噂も流れている。

曰く、テッラ女医とファーティー院長はデキてる。

曰く、テッラ女医は若い女性が好きで、看護師の二人が愛人である。

曰く、実は男性

ちなみに、この三つの噂と結婚に関しては絶対に本人に言ってはいけない。

いろんな意味で大変な事になる。

マジで大変な事になる。

取り返しのつかない程大変なことになる。

人として生きていけない位に大変な事になる。

むしろ死にたくても死ねなくなる。


そんなことは置いといて


二人と挨拶を交わした後に、一言二言話すと突き当たりの部屋に入り着替えるミーメル。残念ながら医者でも看護師でもないため白衣ではない。着替えたのは質素ながらも機能的な服装である。

「よしっと。今日も頑張るとしましょうか。」

軽く気合いを入れ直してから更衣室を出る。

ここでミーメルの仕事内容を説明したいて思う。

まずは受付、これはマテリルとイーナの三人交代で行う。次は、薬草や包帯等の医療品・雑貨の仕入れ。特に薬草は消耗が激しいため毎日チェックしている。会計の仕事もミーメルである。ぶつぶつ「赤字だわー」と嘆いているところを患者に目撃されたりしている。後はテッラが往診に出る時の付き人もする。その他にも手術の準備や掃除に治療器具の消毒等といった多岐に渡って働いているのである。


話しを戻して、病院の営業開始(戦闘開始)の時間である。


「本日はどうなさいましたか?」

まずは受付である。病院にやってきた患者からまず病状を聞き、緊急性があるかを判断したり、会計をするのが業務内容になる。電話が無いこの世界では患者に代わってやってくる人や薬を受け取りにだけ来る人もいるのでそういったことの対応も受付でおこなう。

「昨日から食べ物を受け付けなくて・・・。それに熱もあるみたいなんです。」

「わかりました。この病院に来たことはありますか?・・・では、そこに座ってこの書類類にお名前と年齢を書いておまちください。」

患者を椅子に座らせると、イーナかマテリルを呼び処置室まで案内してもらう。その間に簡易の書類を作成する。患者が二回目の時は前回のカルテを探してテッラに渡す。

すると、間を置かずに次の患者が来た

「痛〜〜〜〜。あだだだだだ!!」

「ほら、病院に着いたからそんなに叫ぶなって!」

「んなこと言ってもよっあだだだだだだ!」

やってきたのは二人組の若い男性であった。一人は右足を宙に浮かせ、もう一人に肩を貸してもらっている。

この病院に来るのは病気の患者だけとは限らない。この世界では内科や外科、小児科といった区分は無い。したがって内科医や外科医等の医者の区分けもないため、怪我をしても病院であるし、病気になっても同じ病院、出産も同じ病院で同じ医者なのである。あまりに知識や技量が求められるため医者の数が増えない原因にもなっている。

「どうしましたか?」

医者だけでなく病院に勤める人間すべてが豊富な知識を求められるため、ミーメルも怪我の程度等は見分けられる。

「いやなに、この馬鹿がふざけてたら階段から転げ落ちたんですよ。そしたら足を折ったみたいでよ。」

「足ですか・・・少し失礼しますね。」

そう言って痛がる患者の足を見るメルト。

「・・・う〜ん、腫れてはいますけど折れてるかどうか・・・ちょっと触りますね。」

「あだだだだだっだ。!痛〜〜〜〜〜〜。痛いって痛っい!!!」

「やっぱり骨は変形してませんね。とりあえず冷やして湿布を貼りますね。そしたら呼ばれるまでそこに座ってお待ちください。」

ゆえにテッラが他の患者を診察している時はミーメルが仮診断する。もし緊急の場合はテッラを呼びにいき、今のような場合は応急措置や痛み止めをしたりしてテッラが空くのを待つ。


「先生っ!急患ですっ!いっ、いきなり倒れて!意識も無いんです!」

今度は慌てた様子で女性を背負った男性が入って来た。

「どうしました?」

落ち着いて背負われた女性を見るミーメル。とっ、

「!、イーナ、マテリル。」

叫んで看護師の二人を呼ぶ。

「「はーい」」

奥からやってくる二人。

「マテリルはテッラを呼んできて。イーナは念のために手術の準備をお願い。」

二人に指示を出すと、男性と女性を緊急用の処置室に誘導する。

足のケガした二人組はほったらかしである。

「相変わらず忙しい病院だなここは。」

「あだだだ、てか俺はこのままかよ!痛〜〜〜」

「お前は自業自得だからいいんだよ。いつまでも痛がってんじゃねーよ!」

「あだっ!てめえ蹴るをじゃねーよバカヤローあだだだだ。」

「うるせーな。ミーメルさんが折れてねえって言ってたじゃねーか。大袈裟なんだよお前は。」

「んなこと言っても痛いもんは痛いんだよ。あだだだだだ。」

この二人組なら大丈夫そうだ。


「ならわしが診てやりわい。ほれ、足を見せんか。」

放置された二人組に対してファーティー院長が近づいていく。

「げっ、ファーティー先生。できればテッラさんに診てほしいな〜なんつって。」

「やかましい男だの、どれ?・・・なんじゃ骨にヒビが入ってるだけじゃ。安心せい、2週間もすれば歩けるようになるわい。」

ぶっきらぼうに言われた患者の男は残念そうに

「ちくしょう。せっかくテッラさんに近づくチャンスだと思ったのに、あだだだ。」

と、呟いた。

「お前んなこと考えてたのかよ。」

付き添いの男も呆れ顔である。

「まったく、そんなこと考えとるからケガするんじゃい。ちょっと待っておれ、今薬をもってくるわい。」

「なんだよ。せめて待合室じゃなくて診察室で治療してくれよ。」

文句を言う男、ファーティー院長は診察室を指差すと

「なら、あそこで治療するか?」

と言った。

指差された場所では、ミーメルやイーナ・マテリルが「解毒剤は〜」やら「お湯は沸いてるの〜」とか「ピニオンとドコダミは〜」などと言いながらドタバタと忙しそうに駆け回っている。


「馬鹿が阿呆なこと言ってすんませんでした!」

さすがに気おされて謝る男。

ファーティー院長は「ならいいんじゃ。」と、薬を取りに奥に消えていった。

再びほったらかされた男二人組。

視線を診察室の方に向けると「そっち押さえて!」「いくよ、一、二、三っ!」などの叫び声や、洗面器を抱えて走り回るミーメル達の姿が見える。

あっ、マテリルがこけた。


「本当に慌ただしい病院だよなここ。」

「だな。」

「・・・手伝って来た方がいいかな?」

「やめとけ邪魔になるだけだろ。痛〜あだだだ。」

「うわー。俺たちすげー無力。」


いつまでも喧騒に包まれる病院内、これがいつもの光景である。




時間が過ぎて夕方である。

最後の患者が帰っても、掃除に治療器具の消毒、カルテの整理、薬品・薬草の帳簿チェックと仕事は山ほどある。まあ、慣れとは恐ろしいものでそれらの仕事はものの1時間も掛からずに終わってしまう。

「ミーメルさん。薬草のチェック終わりです。」

「こっちもシーツの洗濯終わりましたー。」

「了解。私も今終わったわ。」

「ミーメルー今日の患者のカルテ知らない?」

「それならもう棚にしまったわよ。」

「ありがとう。なら全部おわりね。」

「うむ、みなご苦労じゃったの。入院しとる患者のおらんし今日はこれで終わりとしようかの。気をつけて帰るんじゃぞ。」

今日も問題なく終わったようである。


「ミーさーん、いつになったらごちそうしてくれるんですかー?」

更衣室で着替えながらミーメルに尋ねるマテリル。給料UPしたらごちそうすると約束していたのである。

「今晩とかどうですか?」

ちゃっかりイーナも便乗している。

「ごめんねぇ。今日は家でメルが待っているから無理なのよ。今週の日曜なら大丈夫よ。」

「えーーー!日曜日はデートなんで無理ですー。」

「そう?なら別の日にしましょうか。」

「え?ちょっと待ってマテリル!いつの間に彼氏なんてつくったの!」

「えへへへへ♪今日来てた足怪我した男の付き添いの人♪なかなかのイケメンだったよー。イーナも話かければよかったのに♪」

・・・あのほったらかしになってた二人組の片割れか。

女三人寄ればなんとやらな感じに会話していると、


ドン・・・ド・・!・・・


「あら?・・・ねえ二人とも、何か音がしない?。」

ミーメルの耳に何かの音が聞こえたようである。三人は会話をやめて耳を澄ます。

・・・ドンドン・・・!・・・ドンドンドン!

「そうですか?・・・・・本当ですね。玄関をノックしているみたいです。急患でしょうか?」

「えーーー。ようやく帰れると思ったのにー。」

ミーメル達は着替えを止めて廊下まで出てみる。


「すいませーん!開けてくださーい!すいませーん!」


今度は声もはっきりと聞こえてきた。

「男の人みたいね。とりあえず私が見てくるからイーナは診察の準備をお願い。マテリルはテッラを呼んできて、今ならまだ院長室に居るはずよ。」

「了解でーす。」

「分かりました。」

ミーメルはあくまで事務員だが、二人とも指示に従っている。やはり年が上というのもあるがそれだけ信用されているということなのである。


ドンドンドンドン!

「すいませーん!すいませーん!」


扉を叩く音と声は先ほどより強く鳴り響いている。

「どうやら急患で間違いないようね。・・・はーーい。今開けますから少々お待ち下さーい。」

パタパタと駆け足で玄関まで行き鍵を開錠するミーメル。

「お待たせしました。どうなさいましたか?」

扉を開けて入り口に立っている人物に尋ねる。そこには30〜40歳くらいの男性が立っていた。


毛布で包んだ子供を抱えて。


「息子を助けて下さい!!」

男性が叫ぶ。よく見れば着ている服はよれよれで汚れているし、髪の毛はぼさぼさで顔には疲労が色濃く出ており目の下にクマもある。

「お願いします。どうか・・・どうか息子を!お願いします。」

男性の声はもはや懇願と言えるレベルである。

その様子にさすがのミーメルも慌てて男性と子供を病院の中に招き入れると、イーナが準備した診察室のベッドに子供を寝かせる。

するとマテリルがテッラとファーティー院長を連れてやってきた。

「呼んで来ましたー。」

「走るとまた転ぶわよマテリル。・・・あら、その子が患者さんかしら?」

「年寄りを急かすでないわい。なんじゃ、怪我が病気がどっちじゃ?」

白衣に袖を通しながらやってきたテッラと若干息切れをしているファーティー院長。

医者である二人は男性と子供を確認するなり子供の顔を覗きこむ。

子供は外傷こそ無いものの、ぜぃぜぃと苦しそうに弱い呼吸をし、顔色は良くない。なにより全身に赤く湿疹がでており熱もあるようである。ただの風邪とは考え難い。

「お願いします先生!お願いします!息子を・・・どうか、どうか」

男性は鬼気迫る表情でひたすら頼みこんでいる。そんな男性を

「大丈夫ですから」と宥めるミーメル。マテリルとテッラはお湯を準備したりタオルを持ってきたりして走り回っている。


「・・・・・・熱が出たのはいつ頃じゃ?」

ファーティー院長が男性、いや子供の父親に沈鬱な声でたずねる。      「はっ、はいっ。に、二週間前です。」

「湿疹は?」

「えっと、熱が出た日にはもうありました。最初は風邪かなにかだと思ってほおって置いたんですけど・・・二、三日したら全身にできて・・・ベッドから起き上がることもできなくなって・・・。」

ふむ、とうなずくと父親に向き直り尋ねる。

「・・・ミスター。家はどちらに?」

「フェルディナントの町です。」

「公国の外れじゃないですか!急いでもここまで一週間近く掛かりますよ!」

父親の答えにイーナが驚きの声を上げる。

「町の病院にも行ったんですけど、どこも無理だって。そしたらこの病院ならどんな病気も治してくれると噂に聞いたものですから。・・・お願いします。ここで見捨てられたらどこにも行くあてなんてないんです。お願いします・・・。」

最後の方は涙声になっている父親、ファーティー院長は、ふむっと再びうなずくと落ち着いた声で話す。

「・・・何日か入院してもらうしかないの。ミスターも今日はこの病院に泊まりなさい、歩き続けてきたんじゃろ?ミスターまで倒れたんじゃ面倒じゃわい。・・・ミス・ビットマン、悪いが病室に布団を一組準備してくれるかの。他の者はこの子を病室まで運んでくれんかの。」

「「「了解しました。」」」

バタバタとそれぞれ動き始める。

「ありがとうございます。ありがとうございます。」

「礼はこの子が元気なってからでいいわい。まだ治ると決まったわけじゃないからの。とりあえず今日は眠りなさい。」何度もお礼を言う父親。それに対してファーティー院長は固い表情のまま語る。

やがて、子供を病室に移し父親を休ませてから院長室に全員が集まった。

「さてさて厄介なことになったの。」

「厄介って、もしかしてーなんの病気か解らなかったんですかー?」

「病気がなんなのかは解ったわ。・・・ただね。」

「ただ、なんなのテッラ?」

「薬が無いんじゃわい。いくつか症状を和らげるのはあるんじゃが決め手になる薬草が無いんじゃ。」

「治療方が無いわけじゃないんですね?城下町まで行けばあるのではないんでしょうか?」

「おそらく無いじゃろうて、ただでさえ希少品なのにあの病気にしか効果がないからの、なかなか出回らないんじゃ。明日知り合いを頼って探してみるがあまり期待はできんの。」

そう言うとファーティー院長は紙になにか書いてミーメルに渡す。

「一応ミス・ビットマンも家の薬草から探してみてくれかの。特徴はそれに書いといたわい。」

「わかりました。メルにも心当たりがないか聞いてみますね。」

「うむ、まあダメでもともとじゃな。それじゃあ今晩はわしが様子を看とくからの。明日はイーナとマテリルで交互に看病してやってくれ。それじゃあみんな、今日はもう帰ってよいぞ。ご苦労じゃたの」


お疲れ様でしたーと四人は院長室から退室する。

「もえこんな時間になってるわね。」

窓の外を眺めてポツリとつぶやくミーメル

「本当ですねー。真っ暗ですよー。」

「急がなくていいのミーメル?家でメルトちゃんが待ってるんじゃない?」

テッラに言われて娘の顔を思い浮かべる。なんとなくメルなら薬草を知っている気がしてきたミーメル。どんな秘薬よりも希少なドラゴンを連れてきたメルなら本当に知っていそうである。

「そうね、あんまり待たせると心配させちゃうかも。それじゃあお先に帰るわね。」

「そうしなさいミーメル。明日は今日より忙しくなりそうよ。ゆっくり休んできなさい。」

「お疲れ様でしたーミーさん」

「お疲れ様です。ではまた明日」

テッラ、マテリル、イーナも帰り支度をし始める。そんな三人に、また明日ーと手を振って家路を急ぐミーメル。

きっと家ではメルトがコドラと一緒に食事を作ってまっているはずだから。

タイトルは《弱虫ドラゴンと少女》なのにドラゴンも少女も出番が一番最初だけ。今回はミーメル編なんで仕方ないといえば仕方ないんですけど・・・。とりあえず前編です。次はちゃんとドラゴンも少女も出します。それでは次回もお楽しみに?

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