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青の仮面・・・大人と子供

「ここは?」

「お目覚めかい?お嬢ちゃん。」

どこ?わたしはお姉ちゃんの帰りを待って

晩御飯の支度をして、それから・・・

というか誰?この人

「僕は人じゃない。神だ。そしてココは神の遊び場だよ。」

わたしが考えてることが解るの?

「もちろんさ。本当に似てるね君たち・・・」

「何のことです?」

「こっちの話さ。気にするな。」

「あの?わたしはどうすれば・・・」

「ついてくればいい。拒否権は無いし、選択肢もない。」

無茶苦茶な感じが・・・

「世の中には理屈で説明できないことが山ほどあるんだよ。お嬢ちゃん」

お嬢ちゃんって・・・

「僕にとってはみんな子供さ、ましてや中学生は赤ん坊と一緒だよ。」

でも・・・

「呼び方など固有名詞に過ぎない。人は見かけだけじゃないのと同じように名前だけで人は決まらない、そうだろ?」

「そんな物ですかね。」

「そうさ、少なくても神からすればね」

「難しくて解らないや」

「大人になれば解るさ、けど履き違えちゃいけない。大人になるのはただ成長することでは無い。それこそ内面的に成長しないとね」

「着いたよ。それからコレ付けてくれるかな?」

仮面?青色の・・・仮面

「わ、解りました。付ければいいのですね。」

軽い、付けてる感じがしない。

「到着だ。お嬢ちゃん。今から始まるバトル・ロワイアルのスタート地点にー」

バトル・ロワイアル?

霧が晴れ、辺りがあらわになる。

5人・・・5人の色とりどりの仮面を付けた人間がそこにはいた。

あれ?あの人、まさか・・・

「じゃあ、ごゆっくり最後の一人連れてくるから」

最後の一人?ってことは全部で7人ー

それにバトル・ロワイアルって・・・

いったい・・・

それより、あの人、あの赤い人ー

「お、おねぇー」

「こんにちはなの、ガビはガビっていうの、よろしくなの」

わたしが呼ぼうとしたとき目の前に現れた藍色の仮面の可愛らしい女の子に遮られました。

「こ、こんにちは」

あの人のことは、後でいいか。また会えるだろうし

「と、友達になって欲しいの!!」

か、かわいい

「なるなる。よろしくねガビちゃん」

「ガビちゃん・・・その呼び方スゴい嬉しいの、これからも呼んで欲しいの」

「うん解った」

この娘は見た目こそボロいけど純粋なまでの女の子だ。わたしと話すことが楽しみで仕方ないくらいに

「ガビちゃんは、みんなと友達になったの?」

「ううん」

ガビは寂しそうに首を振る

「橙色と、黄色の人は怖いから近づけないし、紫色の人は無視するから友達になってない」

冷たいな、みんな、こんな可愛らしい女の子が友達になりに来てるのに

「でもね。でもね。あそこにいる赤色の人は即答で友達になってくれたよ。ごっこじゃなくて本物だって宣言してくれたの」

「そうなんだ。良かったね。だったらわたしで二人目ってことだ。」

やっぱスゴいね。勝てないや・・・

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