橙の戦士・・・無くしたい記憶
俺はアイツを許さない。
この戦いは神が与えてくれたチャンスなのかもしれない。
父さんを殺したアイツを、楽しかった日々を奪ったアイツを
俺は絶対に許さない。
だが、その前に俺が生き残らなければなるまいな
「だからね。橙の戦士、って聞いてる?」
「ちっ。うるせー、これだから女は・・・」
「それ差別だと思うな~」
「急ぐぞ、狙撃者がずっと山の上にいるとは限らない」
「そうですね」
「俺たちでヤツを叩く」
そう、俺とクヨンドで・・・
「そろそろ決めたか?等価交換でかけるもの。」
「ごめん、やっぱり無理、できない」
「ふざけてるのか?これは命を懸けた戦いなんだぞ。やらなければ死ぬんだぞ。」
少なくともヤツは狙撃者はその気だ
「でも、人殺し何て・・・」
「解った。なら俺が狙撃者を殺す。お前は援護しろ。盾か何かで守れ」
「分かった。それならできそう」
「神のクソ野郎!」
「何だい?橙の戦士。」
また、突然現れやがった。気持ち悪い
「だから聞こえてるんだよね。君の声。」
「取引だ。
「無視かい?酷いね。まぁいいよ。じゃあ質問だ。何を得るために何を失う?」
「俺は・・」
アイツを殺すために、
「俺のあの日、2014年12月25日の記憶を懸ける。」
「ほぅ、君の父親の死んだ日か、自殺だね。」
「俺に干渉するな!俺の記憶を覗き込むな!いいから早くしろ!」
「良いの?大事な記憶を懸けて」
クヨンド、心配するのか?だが、俺は別に構わない。忘れたい、無くしたい記憶だから・・・
「良いんだ。父さんとの記憶が消える訳ではないからな。そうだろ?神のク
ソ野郎!」
「ああ、そうだ。消えるのは何で父親が死んだのか。死んだ瞬間を見た記憶だ。
その日以外の、例えば父親の葬儀であったりの記憶は消えないから父親が死ん
だことを忘れたり自殺だったことを忘れたりはできない。」
「分かった。それで良い。」
「それで何を得るんだい?」
「何でも斬れる剣をよこせ」
「何でもは無理だよ。あくまでも対価の分だけだ。対価で比べた時に価値が下の物で生成された物は斬れるけど上の価値の物は斬れない。そういう意味で何でもは斬れない。」
「仕方ないがそれで構わない。」
ぽんっという音がした。何だ。と思った刹那、俺は剣を握っていた。
形は海賊が持っているサーベルのような形だ。つまり刃が太く頑丈そうな、何
でも切れそうな剣だ。
「等価交換は完了した。思う存分戦え!」
「橙の戦士。大丈夫?変化はある?2014年12月25日の記憶はある?」
2014年12月25円?その日に何かあったか?その日は父さんの死んだ日だったよ
うな気が・・・
俺は全く思い出せなかった。




