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紫の戦士・・・先輩
「どこ?先輩?」
先輩が見えない。
会っても言葉が出てこない。
先輩・・・気づいてほしい。
私という存在をもっと知って欲しい。
ダメなのは解っているのに、好きで好きでどうしようもない。
やるせない気持ちでいっぱいになる。押さえられない。心臓の鼓動が止まらない。
でもダメなんです。
明かすことはできません。
言葉にはできません。
だって私も先輩も女の子だから・・・
女の子同士は好きになってはいけないんです。
ダメなんです。
ーだから言えない。何も考えられない。
先輩と殺し合う運命にある今でさえ・・・
私は紫、先輩は赤
運命とは残酷です。私のこの想いすら消し去ろうと言うのですから・・・
「先輩、私が必ず・・・」
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「神、取引よ」