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始まりは突然に・・・残酷とも知らず

「ここは・・・」

目が覚めると私は見たことのない場所に立っていました。

目が覚めると表現しましたが別に寝ていたわけではありません。

確か私は塾の帰り道だったはずです。

「確か」とか「はずだ」等と曖昧な表現で恥ずかしいのですが、仕方がないことなのをわかって欲しいです。

記憶にモヤがかかったように何も思い出せないのです。

ー私はなぜここにいる?

ーここはどこなの?

「ここは、神の遊び場・・・ですよ」

「誰なの?」

気が付くと「それ」は私の真後ろに立っていました。

突如として出現したのです。静かに、何の前触れもなくー

現れた「それ」を人物を示す「彼」や「奴」では無く「それ」と表現したのは「それ」が人では無かったからです。

人ならざる者

人知を超越した存在だったからです。

一瞬で解る位の違い、存在の違い

人間の生みの親とも言える創造主ー

つまり「それ」は神なのです。

「ご名答、僕は神、君たちを超越した存在さ」

この人、私の心の中が読めるの?

「この人呼ばわりは酷いな~神だよ?僕・・・」

神はここまで一切表情を変えること無く不気味なくらいの笑顔で話続けています。

ホントに怖い・・・

「君、少し失礼かな」

本音と建前の無い世界で友好関係は築けないという言葉を聞いたことがあります。

本音と建前は人間の表裏であり。友好関係を築く上では裏の感情を殺さなければならないのだというそうです。

だが私は思う、裏の感情こそ真実であり表の感情は嘘だと。

建前で接するということは相手に対して嘘を付き続けることであり

そちらの方が失礼ではないのかと・・・

つまり、本音と建前の無い世界とは真実と嘘のごちゃ混ぜになった世界なのだと

何が真実で何が嘘か、それを考え始めたとき人間関係は破綻する。

それを踏まえて考えますー

真実と嘘のごちゃ混ぜになった状況で良好な人間関係を築くことは不可能です。絶対にー

それが結論です。そもそも神は人間ではないけども・・・

「あれ?早くも僕、嫌われた?神なのに・・・」

神は悲しそうなフリをします。判りやす過ぎです。

「さて本題だ。君がここへ来た理由、それはー」

私は息を飲みます。辺りは静まり返り緊張が走る

未だに状況が解らないけれど

神が私を連れてきた理由は解らないけれど

これだけは解るー

覚悟を決めなければ・・・

「ヒ・マ・つ・ぶ・し」

え・・・今なんて?

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