陳と僧の戦い
夜の村に僧侶が歩いて来た。
陳達はねしずまっていた。
僧侶は立ち止まると呪文を唱えた。
「アラシンカラハンムリサンコウダイ」
「喝」
バリッ
バリッバリッバリッ
家の柱が折れ天井が落下した
「何だ」
陳達が家の外に出ると僧が立っていた。
「貴様だな。先生を殺したのは」陳が言った。
「そうじゃ。次は李英風の番だが先にお前達をかたずけよう。お主ら運が悪いのう」僧が言うと「何を。皆、やれ」陳が叫ぶと皆、剣を抜き構えた。
僧が馬歩になり拳を突き出すと男の心臓が破裂した。
「ウグッ」男は血を吐いて倒れる。
「ムッ」陳達は青ざめた。
「早く切り掛かれ」陳が叫ぶと男達は僧に迫って行った。
「喝」「喝」「喝」僧が叫ぶと男達は心臓が破裂し血を吐いて倒れた。
「ムー」陳は手裏剣を取り出すと僧に投げつけた。
「ウッ」手裏剣が僧の肩に刺さった。その隙に陳は僧に切り込んだ。
僧は飛び上がり、空中で突き出した。
陳は心臓に痛みを感じたが堪え、再び手裏剣を僧に投げつけた。
またしても手裏剣は僧の肩に刺さった。
「ムーウ」
「喝」
僧が叫ぶと心臓に激痛が走り陳は倒れた。
僧は肩に刺さった手裏剣を抜くと馬に乗り去って行った。
陳は心臓の激痛を堪えながら馬に乗り街に戻って行った。