表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

原始人

作者: ゲン詩人

オレ、原始人。

原始人のゲン。

ザコだけど一応、嫁と子供ふたり、居る。

今日、ムスメの誕生日。

オレ、言ってしまった。

「今日、マンモス、取ってくる」


※   ※   ※


普通、マンモスは、20にんくらいで狩る。

でも、オレ、ボッチ。

ダケド、ムスメ、誕生日。

オレ、頑張る。


※   ※   ※


棒の先に石をヒモでくくりつける。

コレ。

コレでマンモス倒す。

岩陰に隠れる。

ココ。

マンモス、よく出る。

正直、オレ、ビビってる。

できれば小さめのマンモスが来てほしい。

それならなんとか倒す。


※   ※   ※


3時間後。やっと、キタ。

しかも結構小さい。

オレ、あし、ふるえる。

でも、ムスメ、喜ばす。

オレは雄叫びあげて、マンモスに飛びかかった。


※   ※   ※


オレ、マンモスの背中に飛び乗る。

マンモス、びっくりしてる。暴れてる。

オレ、武器をマンモスの首に叩きつける。

マンモス、もっと暴れる。

オレ、落ちそう。怖い。でも、

ムスメの顔。浮かぶ。

マンモスの肉、ムスメ、喜ぶ。

マンモスが激しく、暴れて、オレ、振り下ろされる。

痛い。マンモスの影が迫ってくる。


※   ※   ※


殺されると思った。

でも、何か、おかしい。

夢中で気づかなかった。

マンモスはびっくりするほど小さかった。

「お前、マンモスの子供か?」

マンモス、首から血を流してる。

あと一回殴ったら倒せる?


※   ※   ※


夜になった。

ムスメたちの声、聞こえる。

帰ってこないオレを心配してる。

オレ、洞窟の中で泣いていた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ