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プロローグ
人は夢を見るものだ。
楽しい夢や悲しい夢、恐ろしい夢なんかも見ている。
記憶を整理しているとかそんなので寝ている時に見ている。
僕がいつも見る夢は巨大な竜に乗って大地を駆け回っている夢だ。
どんな竜なのかはいつも忘れてしまう。
けどいつも夢が終わる時、竜は死んでしまって悲しくなるんだ。
隣でいつも女の子がいて僕を慰めてくれる。
そんな夢の終わり。
目覚めると僕は泣いていて、どこか懐かしい気分と喪失感がつきまとう。
そして僕は現実に戻されてまた一日を始めるんだ。
そして僕は季節が春になり、僕はこの夢の原因とさまざまな人たちに出会う。
そして僕は少し成長するんだ。