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終わりと青と白と。

作者: 鼻兎
掲載日:2015/02/23

その日、白く鋭い光が世界を包んだ。

燃え上がるでもなく、砕け散るでもなく。形を残したままその街は「消し飛んだ」。

灰が降っている。いつも通りのその街に、白くも黒くもない澱んだ色で。

だが誰一人それに気付く素振りはない。見えていないのか、気に留めないのか。

私はずっとこの場所から積もらない灰を眺め続けている。3000回朝日が上るまでは数えたけれど、そこから先はわからない。

じわりと、灰が地面に溶ける。もうずっとこの調子だ。この灰が溶けるたび、全てが緩やかに終わっていくのだと私には分かる。

灰が降っている。白く、白く、次第に仄青く。

遠く浮かび上がるあの光は合図。残り火が上がるたび、緩やかに着実に私達は死んでゆく。

視界の端に見えるそれはいつにも増して青く、淡い光体から火柱へと育ち瞬く間に空へ届いた。

「あぁ、これでお仕舞いかなぁ」

そんな事を考えながらただ佇んで、私はそこから全てが無に帰してゆく様を眺める。

消える。消える。綺麗に拭き取られるように。

滲むでもなく、崩れるでもなく。

その場に形を残したまま、また一つ「消し飛んだ」。

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