プロローグ的な感じ!!
かなり短め
「なるほどな、こう来たか」
「あ、あのホント、申し訳ありません」
そう言って俺に向かって頭を下げる金髪で青目な女の子。
そこはかとなくドジッ子臭。
んで、どことな~く中世っぽい感じな服を着ております。
結構豪華そうな、多分シルク的なアレを使ってると思われる。
っと、服の豪華さとかはアッチの方に
そぉ~い、して。
何故に俺がこのドジッ子(未確定だが濃厚)さんに謝られているかというコトに触れたいと思います。
まぁそれが俺が最初に呟いた
「こう来たか」
というセリフにも繋がるワケだ。
ンッン……。
では今の俺の状態。えぇ~
上半身が建物内、下半身が建物外となっとります。
しかも多分下半身は宙吊りみたいな感じになってるねコレ
完全に足場ねぇーし。
いやホント……。
「このパターンは初めてだわ」
「本っっっ当に申し訳ありませんー―ー―っ!!」
俺の呟いきに再び頭を下げるドジッ子(未確定だが濃厚)さん
っと、そうだった、そうだった大事なコトを忘れてたわな。
「そこな金髪少女よ」
ビクッ!!
「は、はいっ!!」
なんかビクッてなってたがそこはスルーして。
「俺は鬼島 政成ってんだ、呼ぶ時はマサかマサナリでヨロシク!!」
バッと片手を上げて自己紹介。
こういうのは大切だからね。
自己紹介がシッカリと出来るかどうかがより良い人間関係を作る秘訣と言っても過言では……
「って、えぇぇぇえ!!
この状況で自己紹介!?
いや、原因は私ですけどっ!!」
「あ、やっぱ原因はオマエなん?」
なんとなくそんな気はしてたけども。
「あうっ!?
う、うぅ~本当にすいません」
一旦後ろに仰け反るリアクションを挟みつつその勢いのまま頭を下げるドジッ子さん
ほぅ……
中々にやるわ、こやつ……。
うむり。
「今のリアクション8ポイント上げよう」
「なんのポイントですかっ!?」
いやさ、なんのポイントって。
「リアクションだ、言っただろう『今のリアクション』って?
全く注意力不足だぞ!!」
「えっ!? アレ?
なんで怒られてるんですか私!?
い、いえ確かに怒られても仕方ないコトをしてしまいましたけど、少なくともそこじゃないですよっ!?」
「今のツッコミは3ポイント!!」
「5ポイント下がったっ!?
ってだから何のポイントですか!!
いやわかりますけど!!」
「うむ、わかれば良いのだよ関口くん」
「セキグチくんって誰ですか!?」
「それを俺に聞かれても困るんだが?」
いやさ関口っつう知り合いはいるにはいるけども、少なくともこの関口ではないし」
「このセキグチってどのセキグチ!?」
どうやら途中から声に出ていたらしい。
まぁアレだ……うんアレ……。
「このわけのわからん状態で登場となったんで思わず関口に助けを求めたみたいな?」
「えっ……あっ……そ、そうですよね、私のせいでこんなことになってしまって、そのセキグチさん?
深いつきあいなのでしょう?
本当に申し訳……」
「いや顔を知ってる程度」
「もう、本当になんなんですかコノ人ォーーーっ!!
っていうかなんで私、召喚魔法なんか使おうと思っちゃったの!!
私のバカーーー!!」
頭を抱えて大絶叫な金髪少女(累計11ポイント)
どうやらかなり絶好調だ、いや何が好調かは知らんけども?
まぁとりあえずはアレだな、この下半身が、ぷら~ん、となってる状態をなんとかせねばな
って下半身が、ぷら~ん、て表現はなんかアレだな、変質者的なサムシング?
サムシング?
「サムシングってなんじゃろ?」
「知りませんよっ!!」
知らないらしい残念。
そんな感じでコチャコチャやりつつもひっそりと、ぷら~ん状態を脱出
いや実際はひっそりとじゃなく金髪少女(サムシングを知らない)が人を呼んで出してもらったんだけども
いやさ自力でも出れたけどもね
ちなみに出してもらった方法はなんか魔法的なそれで出してもらいました
金髪少女が召喚魔法がどうたら~、とか言ってたから薄々は気付いてたけども
どうやらココは魔法的なアレがあるっぽい世界らしい
というコトは上手くすれば俺も念願の必殺マサナリ・ファイヤーを放つコトが出来るかも知らん。
よし試しにやってみよう
「マサナリィィィファイヤァァァ!!」
シーン……
特に何も起きなかった
いや正確には金髪少女と金髪少女が呼んできた黒髪さんの間で
(ちょっ姫様、姫様の召喚のせいでコノ方、頭がアレなコトになってるじゃないですか)
(わ、私のせいじゃありませんよっ!! アナタの移動呪文のせいですよっ!!
えぇホント、コレは完全に移動呪文の影響です、それ以外には考えられません!!)
(人に責任を押しつけるのは良くないですよ!!
そのようなコトだから姫様は姫様(駄) とか言われるんですよっ!!)
(えっ……
わ、私、陰でそんな風に言われてたんですか!?)
(えぇ、割りと頻繁に)
(頻繁!!)
という責任の擦り合いが行われていたワケだが
と、いうか人を勝手にアレ扱いするのはいかがなものかと?
いやさ確かに俺そういう扱いは、よくされるけども……
アレ?なんか切なくなってきた
まぁいいさね、いやさホントはよくないけども、とりあえずはアレだ責任の擦り合いをやめさせねばならぬまいて
つうワケで顔を付き合わせての話し合いから頬っぺたの引っ張りあい移行しそうな二人に
「お~い、マサさんほったらかしだぞ~小娘ども~」
と、声をかけてみた。
すると二人はバッとコチラに向きなおり
「「責任はコッチですよね!!」」
とお互いを指差し
あくまで擦り合いを止めないらしい
ふむり、仕方あるまい
「マサナリィィィソイヤァァァ!!」
ガツン
「いたっ!!」
ガツン!!
「ッ!!」
俺のゲンコツが火を吹くぜっ!!
ちなみにソイヤァァァとファイヤァァァと発音はだいたい同じだぜっ!!
関係ないけども。
で、その後に
バァーン
と効果音がつきそうな感じにジ○ジ○立ちしつつ
「俺は元々こんなんだッ!!」
そう主張したら二人とも優しいような泣きそうなような顔で
「……そうですか」
「元から……」
と言われました。
えぇ~い
俯きながら口元に手をあてるな
震えながら上をみやげんな
ホントにそうしたいのはオマエらじゃなくて俺だっつぅのっ!!
チクソウ……
そんなアホな感じで俺コト鬼島政成の異世界初日は始まったのでありました。
はい、プロローグ的なアレでした
さて、こっからどうしよう?
というか金髪少女と黒髪さんの名前はどうしよう……
そんなコトすら考えてない考えなしな書いてる人でした。