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前編-はじめましてこんにちわ-

思いつきでまたまた投稿、短編にするつもりでしたが(汗)長くなる可能性があるため前後編(中も入る…?)に分けます

-これはちょっ〜と不思議なとある生き物の生態を描いたお話だよ!




-市立鹿羽(しかばね)総合病院。


「先生、次の患者なのですが…。」


「ふむ、この患者は見たところ軽く切るだけで済みそうだねぇ…よし、解ったよ、手術は様子を見て一週間後だ」


「ありがとうございます、先生!これで患者がオナラ百連発しながらの生活から解放されますね!」


-カルテを見ながら医師と話す『先生』と呼ばれてる白衣姿のスマートで、且つ、長身、紫の肩まで届く長さの髪をした男・御神鎌狂策(みかがま・キョウサク)は慣れた様子でカルテを見て予定を立てた


「フヒヒヒ…切りたい、嗚呼、早く切りたくて切りたくて堪らないよ!ウヒャヒャヒャヒャ!ヒャーハッハッハッハッハ!!」


(((この悪い癖さえ無ければいい先生なのに…)))


(((大体そんなモンでナニするつもり!?患者をバラバラにする気かよ!!)))


-だが狂策はとても医者とは思えない狂気に満ちた危ない発言と狂笑、どこから取り出したやら…チェーンソーを唸らせながら、狂笑を響かせる…そのあまりのイカレたマッドドクターぶりに他の医師達はドン引きだった


-この男は医者として手術技術はトップクラスの天才だが、反面…患者を事あるごとに解体(バラ)したくなるという医者としてあるまじき悪癖があったりする、尚、この一週間後…オナラ百連発の患者の尻の穴が何故か五つになっていたという…訴訟?逮捕?金(MONEY)で揉み消しましたが、何か?



-その後も手術の予定(スケジュール)の組み立て、診察、会議などであっという間に夜になった、狂策は荷物をまとめて帰路につく…


-手貫(てぬき)マンション・四階。


「ただいま〜!」


「おかえりなさ〜い♪キョーちゃん♪」


「遅くなってゴメンよ、翠夏ちゃん♪」


「も〜!お仕事が忙しいのは解るけど、待つ身にもなってよ!」


-狂策が部屋のドアを開けるとその向こうから小学生かと見間違うかの様なロリ…失礼、幼い身体つき、淡い黄緑の髪をツインテールにし、金と赤のオッドアイを持つ、ヒヨコがプリントされたエプロンを着てる少女…ではなく女性・御神鎌翠夏(みかがま・スイカ)が愛する旦那様を迎える。


「ところでキョーちゃん♪今日ね、沙霧ちゃんが話があるんですって♪」


「…沙霧が私に…?まさか…彼氏(オトコ)が出来たとか…じゃないよな?翠夏ちゃん」


「それはそれでおめでたいなって思うな〜♪」


「めでたくないよ!!どこのどいつだ!?」


-翠夏は一人娘・沙霧が狂策に折り入って話があるということを告げると、狂策は顔を引き攣らせながら適当な男のイメージを浮かばせ、沙霧に彼氏が出来たとはまだ決まった訳ではないのに殺意と憎しみの炎を燃やした。


「あ…お父、さん…。」


「はっ…!?や…やあ、沙霧、お父さんに話したいことってなんだい…?」


「…あの…その…こっち…」


-そこへ壁から顔を出しながら小動物みたいにこちらの様子を伺う腰まで長い紫がかった黒髪をベルトで二つ結びにし、モデルばりにスタイルがいい、どこか気弱そうな印象の赤い瞳の少女…狂策の娘・御神鎌沙霧(みかがま・サギリ)がオドオドした様子で狂策の服の袖をチョンと摘み、居間へと連れて行く…


-居間


「で、お父さんに話したいことってなにかな?また身長のことかい?」


-狂策は沙霧が何を話したいか解らなかったため、取り敢えず彼女が幼少の頃から気にしている身長のことかと思い、話を切り出した


-沙霧は発育が他の同年代と比べてかなり良過ぎた、そのため小学生四年生の時点で中学生と間違えられたりするくらい身長がメキメキと伸びた…また、胸も大きい部類に入るため男子にからかわれたりして泣いて帰ってきたこともしばしば…その翌日、彼女をからかったクラスの男子が突然行方不明になり、未だに見つかってないが気にしてはならない


「あ…う…違っ…違う…よ…?」


-狂策は185cmと長身の部類に入るが沙霧も高校生になってからバスケとかしてるワケではないのにさらに成長に拍車がかかり、今では父親と同じく180台に突入してしまったので悩みは日々尽きないがどうやら今回は身長のことでも胸のことでもないのか、今にも消え入りそうな囁く様な小さな声で否定した


「…それじゃあ、まさか…好きな人が出来た…とかかい!?」


「ち…違っ…!まっ、まだ…私、には…早い…よ…!」


「ゴ、ゴメンゴメン!そ、そうだね…沙霧にはまだそういうのは早過ぎたか…ハハハハ…。」


-ならば好きな野郎でも出来たか?しかしそうでもないらしい…その手の話題に奥手なせいか、涙目で顔を真っ赤にしながらブンブンと首を横に振った…狂策は取り敢えず彼女に謝りながら、心の中でホッとした


(ああよかった…よかった、また数年前に沙霧を泣かしたクソガキみたいにつまらぬ者を切ってしまうところだったよ)


-…何か犯罪の匂いがする不穏な発言をしたが気にしてはならない


「じ…実は…その…拾っちゃった…の…」


「はい…?『拾った』?」


-沙霧曰く『何か拾った』とのこと…そして彼女はおもむろにみかん箱を取り出してテーブルに置く、すると中から現れたのは…






『ぽわー!!』


「」






-珍妙な鳴き声を上げる謎の『生物(ナマモノ)』、そうとしか形容詞出来ないナニカだった、あんまりにも衝撃的な物を見たため、狂策は化石の如く固まった


「なーに?今の妙ちくりんな声…って、キャー!かわいー!!沙霧ちゃん、この子なに!?たぬき!?」


「…ペン…ギン…かな?」


『ぽわわ〜ん』


-謎生物のヘンテコな鳴き声を聞き付けた翠夏はソイツを見るや否や、そのタヌキみたいな太めのフワフワな尻尾、モコモコした毛に包まれた犬みたいなタレた耳、ペンギンの子供みたいな純白のフカフカ体毛に包まれ、猫みたいなプニプニの肉球が付いた手足と『ω』な形をした口から覗くハムスターみたいな前歯、各動物の愛くるしい部分を沢山詰め込んだ様な丸っこいプリチーな外見に堪らず抱き締め、頬擦りを始めた、沙霧もその光景に心なしか静かに微笑んだ


「さ…沙霧…さん?まさか、この奇妙奇天烈摩訶不思議な生物を…飼いたいとおっしゃる…?」


「えー!?なんでなの!?キョーちゃんのケチ!こんなにかわいーのに!!」

「…だめ…なの…?」


-狂策は汗を滝の様に大量にダラダラ流しながら沙霧に『この生物を飼うのか?』と確認だけしたつもりだったが…何故かダメ前提で話が進み、翠夏にブーイングされるわ、沙霧は今にも涙腺ダムが決壊しそうなくらい悲しい顔になった


「ぐぬぬ…ぬう…。」



『ぽわ?』


-狂策は汗を滝の様に大量に流しながら悩んだ、犬猫程度ならともかく、こんな…なんかのアニメに出てきそうなファンシーなナマモノと共生出来る自信が自分には無かったからだ、正直な気持ち、『ダメ』と言いたかったが…。


(キョーちゃん…『ダメ』とか言って、沙霧ちゃん泣かしたら…離婚するよ?)


(がふぁあああああ!?しょ…正気かい!?翠夏ちゃんンンンンンンッ!?)


-翠夏に離婚を盾に脅迫されました、こんな訳の解らない生物のために家庭崩壊したら堪ったもんじゃない…。


-反対する→離婚→沙霧は翠夏と共に出ていく→一人孤独な生涯…→数年後、名も無き老人が孤独な死を遂げる…


-狂策の脳裏にそんな最悪な未来のビジョンが浮かび上がり、顔が青褪めていく…


-反対・離婚・反対・離婚・反対・離婚・反対・離婚…


-反対・孤独・反対・孤独・反対・孤独・反対・孤独…


-反対・死・反対・死・反対・死・反対・死…




-死・死・死・死・死・死・死…



-死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死…………。




-………永眠。






「…許可しましょう…。」


「「やったぁ!!」」


『ぽう?』






-狂策はとうとう観念した…よってこの謎の不思議生物は晴れて、御神鎌家の新しい家族の一員となりました


-後日、狂策はこのあらゆる動物のチャームポイント満更な欲張り生物に『ペンギンタヌキイヌネコハムスター』などというそのまんまな名前を命名した、しかし、名前が余りにも長過ぎるため、沙霧がそれを省略し、謎生物を『ペンタ』と名付け、本格的に飼いはじめました。





-しかし、彼らはまだ知らなかった…この珍獣が如何にとんでもない生き物であることかを…。


前編…最初こそは短編で済ませようと考えたものの、思いの外長めになりそうな予感がしたためこのように分けました(汗)


不思議な生き物をテーマにしたものの作者は基本、かわいい生き物よりも特撮やゲームに出そうなグロい、またはカッコよさげなクリーチャーが好きなタチなためファンシーでメルヘンな生き物とかよくわかりません


取り敢えず簡単な珍獣&人物紹介


・ペンタ(イメージCV:金田朋子)…本編のタイトルにもなってる謎のフカフカ生物、尻尾はタヌキ、耳は垂れた犬耳、体毛はペンギンの子供、猫の肉球と口にハムスターの前歯を持つなにこれ珍獣、プリチーな外見だが実は…ヒヒヒヒヒ…(←不審者か)


・御神鎌狂策(イメージCV:成田剣):患者を事あるごとにバラバラにしたくなるとんでもない癖がある危ない天才医師、だが根は悪い奴ではなく、妻と娘にはとことん甘い家族思いのパパさん、本作は基本彼とペンタを中心に動く予定です


・御神鎌沙霧(イメージCV:能登麻美子):16歳の高校一年生ながら父親同様の180台の長身と母親よりも遥かにデカイ巨乳を持つ反面性格は気弱な女の(オイ)ペンタを拾っちゃった張本人であり狂策の娘である


・御神鎌翠夏(イメージCV:桃井はるこ):幼な妻としか形容詞出来ないくらい驚きのロリ体型かつツルペタ(どこがとは聞いてはいけない)、狂策とはラブラブだが主導権は完全に彼女に握られてます、年齢?女性にそれを聞くのはタブーDEATH


次回はこの珍獣の本性が明らかに…?ではではこの辺で…幻龍でした

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