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エッセイ  作者: ke1ta@@
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噛み締め

今日は1日、家の中にいた。暗くなったし外に出ようか。

失ったお金は勉強代、と切り替えていけると思っていたが、一人になると泣けてくる。

自分が泣くことを許したら、映画のような嗚咽を出した。びっくりしたが、それで死ぬ気も薄れた気がする。


今日を無駄にしたし、しばらく色々と無駄にするんだろう。自分の駄目さが目につく。


昔からこれといったことが上手くいかない。側から見たらいい感じの人生かもしれないが、個人的には「恥の多い人生」という言葉が見に染みる。彼も良いはずなのに、自分の心が恥を感じていたのかもしれない。


自分はなんで泣いているんだろう。失った金は取り戻せるものなのに。

だからきっと失ったものは金だけではないんだろう。自信と自尊心がボロボロになっている。

今、動けているのは皮一枚の、ほぼ嘘のプライドで動いている。


だから正論と同情、そこを蔑まれたら立ち直れないかもしれない。だから、一人がいい。

立ち上がるのに、しばらくかかる。周りは待ってくれないんだろう。でも身内には待ってほしい。


言葉は怖い。当たり前の弱音を許さない父も関わりたくない。職種が変われば夢を見れるなんてんなことないのもわかっている。でも弱音を吐いて、また前に出て行くことくらい。

言うのが悪いんだろう。そこまでに何かを見つけられなければいけないのかもしれない。


怖い。何より家族の目が怖い、言葉が怖い。ああ怖い。


私は一夜で価値が暴落した。ここから立ち直るのに必死だ。痛みを堪えるのに息を整え、気持ちを負けないように腹に力を込め、世間に負けないために姿勢を伸ばす。必死だ。


これで一つ、いや多くを得てやる。

人のことを考えて、こんな思いになるなら、自分の意思をもつ。これを学びに一つ。


ああ嫌なもんだ。

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