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詩の目次

「往く道」 「evidence」

作者: 冬野三月

「往く道」


花火 ソファー 空き瓶 町並み 空の色


忘れられず反芻はんすうを繰り返す


喫茶店 コーヒーの味 窓の外の風景 雨の音


日常は過ぎてゆき 背景に溶けゆく思い出


繰り返しを繰り返し いつまでも癒えない心


好きな色 鳥の群れ 虹の色 雨の匂い 君の匂い


口癖 路地に消えた猫 忘れてしまった事柄


忘れたものは消えるのか


どこにも行けずにここにある


変わりながらも僕のなか


嗚呼、どこにでも行け


どこへでも行ける





「evidence」


粗造されたエビデンス


模擬弾頭を実弾にすり替えた犯人


弾劾裁判に駆り出された善人役の役者


名前のない彼に名前がつけられ

台本通りの台詞をしゃべる


お前は誰だと問い質されて

答えに窮する


次の犯人役は俺かよ


内心で悪態を吐きながら

新しい脚本をでっち上げる


忘れた記憶が溢れ出す

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