表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
終末世界の地下暮らし(仮)  作者: 八角の奇児
1/13

薄暗いトンネル

新作連載小説です。

これを書くのは凄いローペースなので不定期更新です。

——ポタッ…ポタッ…


 薄暗いトンネルの中で水滴がゆったりとした間隔で地に落ちる。


 俺は壁を背もたれにして地面に座っていた。照明の明るさはこうなることより前と同じくらいだろう、いやそれ以下か。そんなことは思い出せないし気にしたこともない。


 腰あたりのホルスターから警察隊規格のリボルバーを取り出した。照明の白い光が微かにその全長を照らす。シリンダー内の残弾数を手探りで確認してまたホルスターにしまう。きっちり五発入っていた。やはり、38.スペシャル弾は見ていて美しい。ピストル弾だから口径が大きい割に火薬が少なくて威力は心もとないがな。


「おい佐久間、行けるか?」


線路に座る先輩が自前の大ぶりのサバイバルナイフの手入れを終えたらしい。薄暗いここでも光沢がはっきり見えた。


「きっちり準備は整ってますよ」


休憩とは言われたが、俺は水を飲むことくらいしかやることがなかった。そもそも俺は休憩中には何もしないタイプなのだ。

 先輩は無言で立ち上がって目的地に向かって歩き始めた。こんな特徴もないただだだっ広いだけのトンネルでよく右も左も間違えずにいられるな。俺もすかさずあとを追いかける。


——ストン…ストン…


 周囲に響かないほどの足音。どこに敵が潜んでいるか分からない。だから堂々と歩いている訳にはいかなかった。基本は一本道だが、視界が良好というわけではない。だから五感を張り巡らせながら俺たちは歩いていった。


Twitter始めました。

更新通知などはここで行なっていきます。

https://twitter.com/Eight_horns0218

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ